第79話
[4/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ら?」
「クク……ま、見とけって。」
ルシオラに尋ねられたヴァルターは城門に手を当てると気を練り始めた。
「コオオオオオオオッ……フン!!」
気を練り終えたヴァルターが練り終えた気を解放すると城門の一枚が一瞬で瓦解した!
「わあ……!凄いわ、ヴァルター!」
「泰斗流の奥義……寸勁ね。」
「フフ……相変わらず見事な技だ。」
「ククク……大道芸みたいなもんさ。さて、もう一枚行くとするか。」
そしてヴァルターは残っている一枚の城門を破壊し、ブルブラン達と城に突入した。
〜グランセル城内・エントランス〜
一方城門が破壊される様子を親衛隊やリベール王家の者達が見ていた。
「まさか城門が……」
「くっ、もう保たんか……。クローディア!女官長!い、急いで陛下を女王宮にお連れするがいい!」
ヒルダが信じられない表情をしている中、デュナン公爵はクローゼ達に振り向いて指示をした。
「お、小父様……」
「デュナン……貴方。」
デュナン公爵が残る事を悟ったクローゼは信じられない表情をし、アリシア女王は真剣な表情でデュナン公爵を見つめた。
「わ、私とてリベール王家の一員だ!その権威を侵そうとする者を黙って見過ごすことなどできぬ!ユリアとレイシスがおらぬ今、ここの指揮は任せてもらおう!」
「で、ですが……」
「ええい、グズグズするな!きゃつらは、陛下とそなたの身柄を奪おうとしておるのだ!女王と王太女の身柄をな!」
「!!」
デュナン公爵の言葉によって自分が為すべき事を指摘されたクローゼは真剣な表情になった。
「今、そなたが優先すべきは陛下とそなた自身を守ること!己の使命を全うするがいい、小娘!」
「小父様……分かりました。お祖母様、ヒルダさん!急いで女王宮に向かいましょう!」
「ええ……分かりました。デュナン……くれぐれも無事で。」
「ハハ、神をも恐れぬ狼藉者、返り討ちにしてご覧に入れよう。」
「……どうかご武運を。フィリップもどうか気を付けてください。」
「お気遣い、痛み入れます。」
そしてアリシア女王達は女王宮に急いで向かった。
「……閣下、お見事でした。このフィリップ、今この時ほど閣下にお仕えして良かったと思ったことはありませなんだぞ。」
「ふ、ふん、大げさなヤツめ。」
アリシア女王達が去った後、自分を感心している様子のフィリップの言葉を聞いたデュナン公爵は鼻を鳴らした。するとその時、最後の城門が破壊され、ブルブラン達が城内に入って来た!
「き、来おったか……!」
「ふむ、何という鬼気……。ど
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ