第79話
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「エステル……!」
「うん……!兵士さんたちには悪いけど先を急がせてもらいましょ!」
士官の想いを無駄にしない為にエステル達は急いで王都に入った。
〜王都グランセル〜
エステル達が王都に入った時には、すでにあちこちから火の手が上がり、戦場と化していた。
「ひ、ひどい……!」
「メチャクチャね……」
「クソが……!」
王都の様子を見たエステルは信じられない表情をし、アーシアは周囲を睨み、アガットは舌打ちをした。
「……来る!」
その時自分達に向かってきた人形兵器達に気づいたヨシュアは警告し、仲間達と共に戦闘を開始し、協力して人形兵器達を撃破した!
「はあはあ……ど、どうしよう……。こんな状況じゃいったい何をしたらいいのか……!」
「―――皆さん!?」
戦いを終えたエステルが声を上げたその時、戦闘の気配を感じ取ったエルナンがギルドから出て来て、エステル達の元に駆けつけてきた。
「エルナンさん!」
「いい所に来てくれました!女王陛下の用件で王都に来てくれたんですね!?」
「はい……状況は?」
「現在、軍の守備隊が東街区と西街区で交戦中です。かなり厳しい状況ですが今は任せるしかないでしょう。皆さんは、城に向かった執行者たちを追ってください。」
「で、でも!」
「市街の方はいいのか?」
エルナンの指示を聞いたエステルは周りを見回して反論し、フレンは訊ねた。
「この付近の街路にいた人々はギルドに避難してもらいました。他の街区でも、軍の部隊が避難誘導をしているはずです」
「そうなんだ……。……だったら申し訳ないけど城の方に急がせてもらうわね!」
「ええ、よろしくお願いします。武運を……くれぐれも気を付けてください。」
そしてエステル達はグランセル城に向かった!
〜グランセル城前〜
エステル達がグランセル城に向かったその頃、次々と兵達をなぎ倒し続けてきた執行者達が城門の目の前まで来た。
「あら……城門が閉じちゃっているわね。」
固く閉じられている城門を見て、ユウナが意外そうな表情をした。
「ふむ、旧い城のようだから人力でも開閉可能なのだろう。かなり大変ではあっただろうが。」
「ふふ……ご苦労様といったところかしら。」
「どうする?やっぱりパテル=マテルを呼ぶ?」
「おいおい。あんなデカブツ呼ばれたら俺たちが楽しめねえだろうが。ここは俺に任せとけや。」
城門の破壊方法をユウナが提案すると、ヴァルターが凶悪な笑みを浮かべて進み出た。
「あら………何をするつもりかし
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