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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
外伝〜聖魔の魔人姫との出会い〜
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。」
女性の言葉を聞いたエリオットとツーヤは苦笑しながら女性を見つめ
「ハハ……―――もう夕方だし城に戻って、エリゼに頼んでこちらの女性の分の食事も出してもらおう。」
その後城に戻ったリィン達はエリゼに事情を説明して、女性の分の夕食も出してもらった。
〜マルーダ城〜
「フウ……放浪の身になってまさか再び王宮料理を口にする事ができるなんて、思いませんでした。―――行き倒れの私の為にこのような豪勢な食事をわざわざ用意して頂き、本当にありがとうございます。」
「いえ、お構いなく。」
食事を終えた女性にお礼を言われたエリゼは会釈し
「へ……」
「”再び王宮料理を口にできる”だと?」
「まさか……王族の方なのですか?」
女性の言葉が気になったリィンは呆け、ユーシスは眉を顰め、ある事を察したラウラは目を丸くして尋ねた。
「そう言えばまだ名前も名乗っていませんでしたね。――――私の名はメサイア・シリオス。メルキア皇帝ヴァイスハイト・フィズ・メルキアーナの妾の一人――――元アンナローツェ王国女王マルギレッタ・シリオスの娘です。」
「”メルキア皇帝ヴァイスハイト”だと……?」
「メルキアの方が一体何故メンフィルに……」
「ええっ!?ヴァ、ヴァイスさんの娘さんですか……!?」
「まさかエルファティシアさんやギュランドロスさん達のように過去から未来に……?」
女性―――メサイアが名乗り出るとレーヴェは眉を顰め、エリゼは戸惑い、ツーヤとプリネは信じられない表情でメサイアを見つめた。
「こ、皇帝の妾の娘って……」
「妾の娘って事はオリヴァルト皇子と同じ立場なのかな?」
「ど、どうでしょう……?自己紹介では母親の方は”女王”と仰っていましたし……」
エリオットは表情を引き攣らせ、フィーの疑問を聞いたエマは驚きの表情でメサイアを見つめ
「皇帝と他国の女王の娘なら、文句なしの”尊き血”よね……?なのに何で女王様が妾なのかしら?」
「……まあ、色々と事情はあるんだろうな。」
戸惑いの表情をしているアリサの言葉を聞いたマキアスは複雑そうな表情でメサイアを見つめた。
「?お姉様とプリネ様はメサイア皇女のご両親とお知り合いなのですか?」
ツーヤ達の反応を不思議に思ったセレーネは尋ね
「うん。昼頃に話した”影の国”に巻き込まれた人の一人なんだけど……」
「その方は遥か昔の方で、現代に転生したとても稀有な方なのです。」
「”ヴァイスハイト”…………―――まさか、”六銃士”の一人の”黄金の戦王”ヴァイスハイト・ツェリンダーと同一人物なのかしら?」
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