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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(FC篇)
第96話
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終わってからでもいいですか?」

「やった、ラッキー!」

女王に会えるかもしれない事にエステルは明るい表情をした。

「わかりました。晩餐会が終わったら伺います。」

「お待ちしております。料理の下ごしらえが終わったのでそろそろ晩餐会も始まると思います。一度、お部屋に戻った方がいいかもしれませんね。」

そしてエステル達は自分達の客室に戻った。



〜グランセル城内・客室〜



「よう、エステル、ヨシュア。ずいぶんと遅かったじゃないか。そろそろ晩餐会が始まる時間だぜ?」

「ごめん、ジンさん。あちこち見物していたらつい時間を忘れちゃってさ〜。それに、各地の市長さんたちと色々と話してきちゃったの。」

待ちくたびれている様子のジンにエステルは謝った後、説明をした。

「へえ、お前さんたち、お偉いさんと知り合いだったのか?」

エステルの説明を聞き、ジンは驚いた後尋ねた。

「ロレントの市長さんとは普段から親しくさせてもらっているんです。他の方たちとも、旅をしている時に知り合った方々ばかりです。」

「なるほどな。確かに、遊撃士の仕事をしてたらお偉いさんと知り合う機会は多いか。しかし、その様子じゃ、ずいぶん活躍してるみたいじゃないか?」

ヨシュアの説明に納得した後、ジンはエステル達がさまざまな所で活躍している話を持ち出した。

「えへへ……それほどでも。ジンさんは、王都に来てから何か遊撃士の仕事はやったの?たしか、他の国でも同じように仕事ができるのよね?」

「ああ、正遊撃士だったら国籍に関係なく仕事ができるが……。予選だの、大使館の手続だので仕事を受けてるヒマはなかったな。まあ、他にも遊撃士が4人いたから出る幕がなかったとも言えるがね。」

エステルの疑問にジンは溜息を吐きながら答えた。

「確かにこれだけ遊撃士が集まったら大抵の事件はすぐ解決しそうですね。ただ、王都に集中している分、他の地方支部は大変そうですけど……」

「わはは、そうかもしれんなぁ。」

「うう、なんだか今さら申しわけない気がしてきたわ。シェラ姉、ロレントで今ごろどうしてるのかしら……」

ヨシュアの言葉にジンは呑気に笑い、エステルは申し訳なさそうな表情をした。

「たしか前にもその名前を口にしていたが……。そのシェラ姉ってのはひょっとしてシェラザードのことか。」

「え……知ってるの!?」

ジンがシェラザードを知っている様子にエステルは驚いた。

「はい、僕たちの先輩で昔から親しくさせてもらっています。」

「なるほど、そうだったのか。前に彼女がカルバードに来た時に知り合ったことがあってな。いい師達に恵まれていたらしく、若いなが
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