第95話
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〜グランアリーナ前〜
「ママ、優勝おめでとう!」
「えへへ……ありがとう、ミント!」
試合が終わり、グランアリーナの前でリフィア達と合流したエステルは抱きついて来たミントを受け止めて、ミントの称賛に笑顔を浮かべた。
「おめでとうございます、みなさん。」
「うむ!4人とはいえ、あのカーリアンを破ったのは凄い事だぞ!」
「おめでとう。」
「みなさん、凄かったです。………あたし、みなさんの事、尊敬しています。」
ミントに続くようにリフィア達もそれぞれ祝福の言葉をかけた。
「みんなもありがとう!はあ〜、それにしても何ていうかすっごい戦いだったわよね。カーリアン、想像以上に手強かったし……」
「うん……よく勝てたと思う。今でも信じられないな……」
「ああ。向こうが回復アーツを使って来なかったとはいえ、よく勝てたものだ。」
エステルの言葉にヨシュアやジンは頷いた。
「さて…………晩餐会ってのはさっそく今夜あるみたいだな。結構遅くまであるらしいから部屋も用意してくれるみたいだぜ。」
「やれやれ、太っ腹なことだ。お偉方と同席というのは堅苦しいような気もするが……。やはり、リベール宮廷料理にありつけるのは楽しみで仕方ない。フッ、今から想像しただけでも涎が出てしまいそうだよ、ジュルリ。」
ジンの言葉を聞き、オリビエは涎を垂らして答えた。
「出てる、出てるってば。」
「オリビエさんに関しては何のプレッシャーも無さそうですね。」
オリビエが涎を垂らしている事にエステルはジト目で突っ込み、ヨシュアは全然緊張していないオリビエの様子に苦笑した。
「ハッハッハッ。それでは行こうじゃないか!ボクたちをもてなしてくれる愛と希望のパラダイスにっ!」
「……そう事が運ぶと思うか?」
オリビエが高らかに騒いでいる時に怒りを抑えた様子のエレボニア将校――ミュラーがやって来た。
「ハッ、君は……」
ミュラーを見て、オリビエは驚いた。
「貴様というやつは……。毎日毎日、ふらりと出かけて何をしているのかと思えば……。まさか立場をわきまえずに武術大会に参加していたとは……」
ミュラーは今にも爆発しそうな様子で静かに言った。
「や、やだなあ、ミュラー君。そんなに怖い顔をするんじゃあないよ。笑う門には福来る。スマイル、スマイルっ♪」
「誰が怖い顔をさせているかッ!」
そしてオリビエのからかう言葉を聞き、とうとう怒りが爆発した。
(あの制服って、もしかして……)
(うん……。エレボニア帝国の軍服だ……)
(ふむ……なかなかやりそうな兄さんだ。)
(ん〜
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