〜武術大会・決勝戦〜後篇
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トを放って、硬直しているカーリアンに素早く、舞うかのように剣で2回斬りつけ、カーリアンにダメージを与えた。
(ふわ〜……エステルさん、凄いです。ご主人様の剣技を真似するなんて……!)
(ほう……まさか、”飛燕剣”をこの目にする時が来るとは………クク、本当にお前は我を驚かせてくれるな、エステル。)
一方エステルの身体の中にいたテトリはエステルがかつての主の剣技――飛燕剣を使った事に驚いた。また、サエラブも伝説となっている東方の剣技を目にして、驚いた。
「みんな、大丈夫!?」
後ろに大きく飛んで後退したエステルはカーリアンのSクラフトを受けて、蹲って呻いているヨシュア達に声をかけた。
「このくらいの傷では俺は倒れん……さ!」
ジンは体に伝わる痛みを平気であるかのように、余裕の笑みを浮かべて立ち上がった。
「大丈夫ってほどじゃないけど……まだ……行ける!」
ヨシュアは痛みに顰めながらも、未だ闘志が衰えない表情で立ち上がった。
「フッ………シェラ君にぶたれた鞭の痛みに比べればまだまだだよ!……いたた……」
オリビエは強がった後、情けない表情で痛みにしかめながらも、立ち上がった。
「それにしても、エステル。君って、剣はそんなに得意じゃなかったんじゃ……」
「えへへ……今まで出会った人達から技を借りただけよ!」
ヨシュアの疑問にエステルは苦笑しながら答えた。
「ハハ……さすがに父さんの血を引いているだけはあるね。……それにしても、さっきの剣技は見た事なかったけど、誰の剣技なんだい?」
ヨシュアはエステルが相変わらず自分の才能に鈍感である事に苦笑した後、カーリアンにダメージを与えた剣技を尋ねた。
「あ、うん。”飛燕剣”って言うパズモ達の世界の東方の剣技でパズモやテトリの前の主の人が使っていた剣技なんだ!パズモ達からどういう剣技か、聞いて一か八かで真似してみたら、成功したのよ!」
「聞いただけで技を真似したって……」
「ほう……異世界にもカルバードのような”東方流”があるのだな。」
「ハハ……さすがはエステル君だねぇ。野生の勘と言った所かい♪」
エステルの説明を聞き、ヨシュアは驚き、ジンは異世界にも”東方流”がある事に感心し、オリビエは茶化した。
「エステル。さっきの剣技をもう少し詳しく教えてくれないかい?」
「”飛燕剣”の事?いいわよ。えっとね……」
そしてエステルはヨシュアにおおまかに”飛燕剣”の特徴を説明した。
「こんなところね!」
「……ありがとう、エステル。お陰で僕もその剣技を出来るかもしれ……」
エステルにお礼をいい、口を開いて何かを言いかけたヨシュアだった
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