〜武術大会・決勝戦〜中篇
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クラフト――ハッピートリガ―で自分達の傷を完全に治癒した。
「エステル………その………さっき、手に持っている剣や棒を別の武器と化して戦った事は覚えているかい?」
ヨシュアは言いにくそうな表情でエステルに尋ねた。
「あ、うん。なんて言ったらいいのかな?あたしが戦っているはずなのに、あたしはそれを見ていたような感じだったの。」
「ほう………では、先ほどのような戦い方は無理か?」
エステルの説明に驚いたジンは尋ねた。
「うん。………でも、なんか力がみなぎって来たわ!……………ハァッ!!」
そしてエステルは自分自身に溢れだすほどの力に気付き、それを解放した!すると、栗色の髪は美しい黒髪に輝く金が混じり、片方の瞳は翡翠、もう片方の瞳は紫紺の瞳のオッドアイに変わった!
「エ、エステル!?」
ヨシュアはまた異様な姿になったエステルを見て、驚いた。
「大丈夫よ、特になんともないわ!だから安心して、ヨシュア!」
異様な姿になったエステルはいつもの笑みを浮かべて、ヨシュアに言った。
「そう言えば、さっきのこの剣………折れた部分を炎で欠けた部分をカバーしてたわね……さっきのを見たお陰である事を閃いちゃったわ!(確かパズモの一番最初の主の人の剣の形状ってこんな形かな?)魔力よ………刃と化せ!!」
エステルは自分の頭の中でパズモから聞いたパズモの一番最初の主の剣を思い浮かべ、剣に魔力を込めると、欠けた部分がエステルの魔力によって、光の刃と化し、また魔力が剣を覆い、剣の形状も変わった!その剣には僅かながらエステル以外の魔力――パズモやテトリに残っていた前の主の魔力が宿っていた!
(嘘!?その剣は…………その神気は…………天秤の十字架!?)
エステルの身体の中にいたパズモはエステルが持っている剣の形状や剣に籠っている懐かしい僅かな神気を宿した魔力に驚いた。
「さあ!みんな、行くわよ!!」
そしてエステルは片手に棒を、もう片方の手に剣を構えて号令をかけた。
「了解!」
「おう!」
「フッ……それでは反撃開始と行こうか!」
エステルの号令に答えたヨシュア達はそれぞれ武器を構え、カーリアン目掛けて突撃を始めた!
「………………………」
一方カーリアンは再び異様な姿になって武器を構え、突撃して来るエステルから、ラピスとリンが武器を構え、突撃して来る幻が一瞬見え、エステルを凝視していた。
「フフ…………最高に面白くなって来たじゃない!楽しませてもらうわよ!!」
カーリアンは好戦的な笑みを浮かべた後、再び双剣を構え、自分目掛けて突撃してくるエステル達に向かって、走り出した!
そして英雄と英
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