〜武術大会・決勝戦〜中篇
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様が正妃になっていたかもしれない女性であったと聞きますしね……」
エヴリーヌに言われた2人は複雑そうな表情でエステルがラピスとリンの魂が宿っている事をリウイに報告すべきか悩んだ。
「そんな難しい事は後から考えればいいと思うよ?それより、せっかく面白くなって来たんだから試合に注目しようよ。」
「………そうだな。リウイ達と同じ”幻燐戦争”の英雄が2人もエステルに宿っているのだ。エステル達にも勝利の可能性が出て来たな!」
「ええ。達人クラスの強さを持つ正遊撃士にエステルさんの相棒であるヨシュアさん。オリビエさんも銃やアーツの腕もかなり優れているようですから、もしかしたら本当に勝利するかもしれませんね。」
エヴリーヌに言われ、2人は期待した表情でまた、試合を見始めた。
〜グランアリーナ〜
「フフ……貴女との手合わせするのは嬉しいけど、武器はそれでいいのかしら?貴女の得物じゃないでしょ。よかったら、剣を一本貸しましょうか?」
「私に施しなど必要ない!……なければ、作ればいいだけの事!」
カーリアンの申し出を断ったリンは強く否定して言った後、棒を戻し腰にさしていたルーアンでテレサに貰った折れた剣を鞘から出して、構えた。
「ハ?そんな折れた剣を出して何をする気?」
カーリアンはリンが出した折れた剣を見て、首を傾げた。
「我に眠りし命の炎よ……我が前へ!!」
リンがそう叫ぶと、壊れた剣に炎が宿り、欠けた部分は炎の刃と化して炎剣と化した!その炎は選ばれし者しか使えないと言われる聖なる炎!その炎の呼び名は……!
「まさか………”聖炎剣”!?」
カーリアンは剣に宿る炎を見て、リンの得意技を思い出して驚いた。
「我が奥義、聖炎剣!その身に刻め!!ハァッ!」
そしてリンは炎剣でカーリアンを攻撃した!
「くっ!?」
炎が宿った剣と打ち合えば、炎が自分を襲う事をわかっていたカーリアンは一端後退して回避した。
「ブラッシュ!!」
リンは後退したカーリアンに剣を震って炎が宿った衝撃波を出して放った!
「それぇっ!!………熱っ!?」
カーリアンも双剣を震って衝撃波を出して、リンの技を相殺したが炎は消し切れず、アリーナに吹いていた追い風によって消し切れなかった炎がカーリアンを襲い、カーリアンは炎の熱さに呻いた。
「これでも喰らえ!光霞!!」
「ちょっ!?」
続けて放ったリンの魔術がカーリアンに命中し、カーリアンは呻いた。
「剛震突き!!」
そしてリンはすかさず、突きの構えをしてカーリアンに突進した!
「くっ!?」
リンの技を双剣で防御したカーリアンだったが、剣に
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