〜武術大会・決勝戦〜中篇
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そしてラピスが放った素早い突きを広範囲に攻撃する槍技――瞬散槍に驚いたカーリアンだったが、冷静に武器で捌いた。
「今度はこっちの番よ!………行くわよ〜!」
「………!」
大技をしそうなカーリアンの構えを見て、ラピスも同じように大技の構えをした。
「奥義!桜花乱舞!!」
「これで決める……奥義!桜花乱舞!!」
2人が放った同じ技はぶつかりあって、相殺した。
「腕は落ちてないようで何よりね♪フフ…………楽しませてもらうわよ!」
「ハァァァァァァ!!」
本来のエステルなら一人でカーリアンと打ち合う事等不可能だったが、今のエステルはカーリアンと同じ”幻燐戦争”の英雄の一人、ラピスであるため互角の戦いをしていた。
「エステル君、雰囲気や髪とか変わってから凄く強くなったねぇ。ボク達3人がかりでも勝てなかったミセスと互角の戦いをしているじゃないか。」
「エステル……………」
一方2人の戦いをオリビエは感心しながら見ていて、ヨシュアは元のエステルに戻るのか心配した。
(ふ〜む。まさか故郷で伝えられている言い伝えの一つである”輪廻転生”をこの眼で見る事になるとはな………しかもそれが旦那の娘とはな………)
ジンはカルバードに伝えられている言い伝えを間近に見て、驚いた。
「フフ………こうして貴女と手合わせをする日が再び来るとは思わなかったわ!」
ラピスと激しい攻防をしながらカーリアンは楽しそうな表情で言った。
「………私だけがこの娘に転生したと思っているのですか?」
「ハ?違わない……でしょ!!」
ラピスの答えに首を傾げたカーリアンだったが、尋ねながら強烈な一撃を放った。
「くっ!?」
カーリアンの強烈な一撃によって、吹き飛ばされたラピスは空中で受け身を取って着地した。
「………そろそろ時間のようね。」
そして水の刃が消えるのを見て、ラピスは静かに呟いた。
「あら?もう終わり??」
ラピスが武器の構えを解いた所を見て、カーリアンはラピスがエステルに戻るのかと思い、残念そうな表情をした。
「ええ。………後は任せたわよ、リン。」
「へ!?」
ラピスが最後に呟いた言葉が聞こえたカーリアンは驚いた。そしてラピスが目を閉じると、エステルの黒髪が今度は太陽に輝く金髪に変わり、目を開くと瞳は紫紺の瞳に変わった。
「今度は私の番だぞ、カーリアン!」
金髪のエステルは不敵な笑みを浮かべて、カーリアンに言った。
「金髪に紫紺の瞳………ラピスの言っていた通り、今度はリン、貴女ね!フフ……貴女相手でも楽しめるからいらっしゃい♪」
金髪のエステルの髪や
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