第93話
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ーリアンとどうやって戦うのか、興味あるね。」
プリネに言われた2人は興味津々で試合が始まるのを待った。
〜グランアリーナ〜
「フフ……まさか、決勝で貴女達と戦う事になるとはね。女神達もたまには気のきく事をしたみたいね♪」
エステル達と顔を合わせたカーリアンは口元に笑みを浮かべて、言った。
「えへへ………あたし達にも優勝しないと駄目な理由があるから、絶対に勝つ!」
「4対1とはいえ、油断はしないつもりです。」
「フフ……あなた達の力……楽しませてもらうわ♪少しはできそうなのもいるみたいだしね♪」
エステルとヨシュアの言葉を聞いて、不敵な笑みを浮かべて答えた後、ジンを見た。
「”大陸最強”と名高いメンフィルの武将とは一度戦ってみたかったんだ。俺の”泰斗流”……どこまで通じるか、試させてもらうぜ。」
カーリアンに見られたジンは好戦的な笑みを浮かべて、答えた。
「おおう……近くで見るとより美しさと色気が感じられるよ。……ゴクリ。」
一方オリビエはカーリアンを見て、だらしない表情になった。
「試合中にもそんな様子だったら、棒ではたいて正気に戻らせるからね!?」
「失敬な。このオリビエ、いつでも正気だよ?」
ジト目で忠告するエステルにオリビエは悪びれもなく答えた。
「あら?どこかで見た事あると思ったら、あなた、ペテレーネやティア、それと家のメイドに声をかけていた漂泊の詩人とやらじゃない。」
カーリアンはオリビエの容姿を見て、オリビエがペテレーネやティア、イリーナに声をかけていた事を思い出した。
「あ、あんですって〜!?」
「本当に怖いもの知らずですね………よく、生きて王都に来れましたね………」
エステルは自分が憧れているペテレーネにオリビエが声をかけた事を知ると怒り、ヨシュアはオリビエの度胸に呆れて溜息を吐いた。
「フッ………麗しき女性に声をかけ、ボクの愛を捧げるのがこのオリビエの使命だからね。」
「何の使命よ!何の!?」
髪をかき上げ、訳のわからない事を言うオリビエをエステルは怒鳴った。
「ゼムリア大陸の恥を見せてしまって、すみません。」
ヨシュアはオリビエの事を何気に酷く言って、謝った。
「別にいいわよ。見てて、面白かったし。いや〜、いつも嫉妬される側のリウイがあんたを睨んでいたのを見て、笑ったわ〜。」
「フッ………さすがの”覇王”もこのボクの美しさに嫉妬したようだね。」
「絶対!違うと思うわ。むしろ、あんたの事をメンフィルにとって害をなす愚か者とでも思っているんじゃないの〜?」
「どう考えても妻や娘、使用人に言い寄る軽薄な男を睨
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