第93話
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泣いても笑ってもこれが最後だ……。気合を入れていくぞ!」
「うん!」
「はい!」
「ボク達の勝利と言う名のフィナーレで決めようか!」
ジンの号令に頷いたエステル達はアリーナに向かった。
〜グランアリーナ・観客席〜
「あ!ママ達が出て来た!」
「いよいよ、始まるみたいだね、ミントちゃん。」
門から出て来たエステル達を見て、ミントは声をあげ、ツーヤは緊張しながら言った。
「ねえ、ツーヤちゃん!ドロシーさんがいる所で一緒に応援しない?そうしたらミント達の応援の声がママ達に届くかもしれないし!」
「え?えっと………」
ミントの提案にツーヤは戸惑い、プリネを見た。
「私達はここで応援しているから、行ってらっしゃい。」
「はーい!行こっ、ツーヤちゃん!」
「うん!」
そしてミントはツーヤと手を繋いで、観客席の一番前で陣取っているドロシーの傍に行った。
「フフ………相変わらずあの子達は元気ですね。………?お姉様方?そんな難しい顔をしてどうしたのですか?」
天真爛漫なミントとそんなミントと仲がいいツーヤに微笑んだプリネは、考え込んでいるリフィアとエヴリーヌに気付き、首を傾げて尋ねた。
「………お前はこの気配に気づかないのか、プリネ?」
「え?…………!?この神聖な気配は………!まさか!?」
リフィアの言葉にプリネは何の事かわからず、首を傾げた後その場で集中し、感じられた気配に驚いた。
「………この気配、昨日の奴と同じだね。………とうっ!!」
エヴリーヌはいきなり武器を構えて、一本の矢を空に向かって放った!空に向かって放たれた矢は何かに当たり、エヴリーヌの傍に落ちて消えた。
「あ、危ないわね〜。知らない仲でもないのに、いきなり攻撃するのはやめてよね!」
そして空からニルがリフィア達の所に降り立った。
「やはり天使!!それも上級を冠する能天使がどうしてここに………!」
プリネはニルの姿を見て、文献に伝えられている天使の種族を思い出し、驚いた。
「ぬ?お主はセリカの使い魔だった天使ではないか。」
「……道理でエヴリーヌやリフィア達に襲いかからなかった訳だ。」
リフィアはニルの姿を見て驚き、エヴリーヌは自分達を忌み嫌っている天使が何故、何もして来なかった理由に納得した。
「久しぶり〜……あら?貴女は?見ない顔ね。」
「…………メンフィル第二皇女プリネ・マーシルンです。父は誇り高き闇王、リウイ・マーシルン。母は混沌の女神の神格者、ペテレーネ・セラです。」
プリネはニルを警戒しながら、自己紹介をした。
「フ
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