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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第94話
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ウスはプリネ達に尋ねた。

「アハハ………残念ながらメンフィル皇家は他の国の皇族と比べると”型破り”で特別ですよ。」

ガイウスの疑問にツーヤは苦笑しながら答え

「ええ。―――かつて反乱で国を乗っ取ってメンフィル王に即位したお父様は当初、民達から恐怖の存在として見られていましたが……善政を敷き、とても一国の王がする事とは思えない程型破りな事ばかりして、民の信頼を得たんです。」

プリネは優しげな微笑みを浮かべながら説明を続けた。



「一国の王としては型破りな事って……一体何をしたの?」

プリネの説明を聞いてある事が気になったアリサは尋ねた。

「そうですね……お母様から聞いた話なのですが……鉱山で事故が起これば自らが兵達を率いて救出活動をし……時には民達と共に畑を耕した事もあったそうです。」

「ええっ!?」

「一国の王が畑を耕す!?」

「あの外見で畑を耕すとか、正直似合わない。」

「確かにそれは言えてるわね〜。」

「フィ、フィーちゃん、サラ教官……でも、正直信じられない話ですね。」

説明を聞いていたエリオットとマキアスは驚き、呆れた表情で答えたフィーと苦笑しているサラ教官の言葉に冷や汗をかいたエマは信じられない表情をした。



「ふふっ、確かに一国の王とすれば型破りな方ですね。ですが民達にとっては接しやすい王ですね。」

「なるほどな。近しくて接しやすい王だからこそ、反乱で乗っ取った国王を民は認めたのか。」

「フフ、どんな光景だったのか、少し興味があるな。」

セレーネは微笑み、ユーシスは納得した様子で頷き、ラウラは静かな笑みを浮かべた。その後リィン達は客室がある通路に案内された。



「うわ〜……!」

「セントアークの時に泊まったホテルとも比べ物にならないくらい凄いな……」

自分達が泊まる客室を見たエリオットとガイウスは驚き

「ほ、本当にこの部屋を一人一部屋使っていいんですか……?」

「士官学院の実習なんだから、ここまでの高待遇はする必要はないと思うんだが……」

「そ、そうよね……?正直、この広さなら一部屋で班の男女別ごとで寝れるから4つで十分だと思うわよ……?」

エマとマキアス、アリサは表情を引き攣らせてエリゼに尋ねた。



「フフ、今の皆様は陛下によってメンフィル帝国に招待された”客人”なのですから、これくらいは当たり前です。」

「ま、この城の主が使っていいって言ってんだから、ありがたく使わせてもらいましょ♪王城の客室を一人で使えるなんて、多分2度と体験できない事でしょうし♪」

「そだね。」

微笑みながら答えたエリゼに続くようにサラ教官とフ
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