外伝〜ジェニス王立学園占拠事件〜後篇
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式の銃なんて最近じゃ全然見かけないわね。って、ティータちゃんも火薬式のガトリング砲を持っていたっけ?」
「えへへ、はい。おじいちゃんが貸してくれた秘蔵のコレクションなんです。」
シェラザードに訊ねられたティータは恥ずかしそうに笑いながら答えた。
「ふむ、これで正面からの陽動班も問題なさそうだな。早速、作戦を始めるとするか。」
「オッケー!」
「頑張ります!」
こうして……ギルドによる学園解放作戦が始まった。シェラザード達は正面から強化猟兵を誘き出し……エステル、ヨシュア、アネラス、クルツ、銀は裏から突入して人質を解放することになった。
エステル達が行動を開始したその頃、学園の中庭を徘徊している猟兵達は談笑していた。
「……ギルバードのヤツは何を考えているんだ?こんな所を占拠したってガキどもをビビらせるのが関の山じゃないか。」
「確かに王国内を混乱させるなら都市を狙った方が良さそうだが……。ただ、この学園には各界の良家子女が集まっているらしい。噂じゃ、リベール王家の姫君がお忍びで在籍してるって話だぞ。」
「王家の姫君……クローディア姫のことか!?」
仲間の説明を聞いた猟兵は驚いた様子で声を上げた。
エステル達が行動を開始したその頃、学園の中庭を徘徊している猟兵達は談笑していた。
「はは、それはないさ。王城で暮らしているという話だし。ただ、”怪盗紳士”がご執心だという娘がここの生徒でしかも王族であるのは確からしい。ギルバードは、それが誰なのか突き止めるらしいぞ。」
「なるほど……それが本当ならいい点数稼ぎにはなりそうだな。しかしそうなると、軍やギルドが本気でかかってくるかもしれん。警戒する必要がありそうだ。」
「なに、占拠したばかりだしすぐには気付かれないだろう。それに連中は俺たちと違って導力兵器が使えないんだ。火力を集中すれば撃退できるさ。」
「ふむ、確かに……」
仲間の話を聞いた猟兵が考え込んでいたその時門の前から銃声が聞こえてきた。銃声に気付いた猟兵達が門の前を見ると、そこにはカルナとティータが火薬式の銃を連射させて人形兵器達を徐々に圧し始めていた。
「か、火薬式の銃器だと!?骨董品を持ち出しやがって……」
「このままだと突破される……。待機している連中を呼ぶぞ!」
猟兵達は陽動班の狙いにまんまとはまり、仲間を呼んで、陽動班との戦闘を開始した。
一方その頃、エステル達別働隊は旧校舎から潜入した。
「……始まったわね!」
「うん、私たちも急がないと!」
「陽動部隊と戦闘をしている猟兵達に気づかれない為にも速やかに目的を果たすぞ。」
「この先の裏門
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