外伝〜ジェニス王立学園占拠事件〜後篇
[5/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
だろうな。問題はどういうメンツで分かれるかってことだが……」
クルツとグラッツの提案に頷いたアガットは考え込んだ。
「あ、それならあたし、裏手から突入する方にするわ。この学園のことだったら他の人より詳しいと思うし。」
「僕も同じく。と言うか、ついさっき偵察してきたばかりですから。」
「ならば私も裏手から突入するメンバーだ。私もそちらの者と共に学園を偵察してきたからな。」
「それじゃあ私も裏手からの突入班に参加してもいいかな?前にエステルちゃんと一緒に戦おうって約束したしね。」
エステルとヨシュア、銀が申し出るとアネラスが続くように申し出た。
「アネラスさん……」
「フットワークの軽さを考えると妥当なところでしょうね。ただ3人とも前に出て戦うタイプだから……。ちなみに貴方はどういうタイプなのかしら?」
メンバーの戦闘技能を考え込んでいたシェラザードは銀の戦闘技能を知らない事に気づき、銀に訊ねた。
「私は暗器使いでもあるが、普段の得物はこれだ。」
訊ねられた銀は答えた後斬魔刀を構えた。
「で、でか……っ!アガットの重剣とはタイプが違うようだけど……」
「―――恐らくは”太刀”や”刀”のような東方の剣の一種だろうな。」
銀の得物に驚いた後首を傾げているエステルにバダックは自身の推測を答えた。
「という事は彼も前衛と考えた方がいいから、サポートできる人間が1人は欲しいわね。私が4人のサポートに回ろうかしら?」
「いや……それなら自分が務めさせてもらおう。方術でエステル君たちをバックアップできるはずだ。」
そしてアーシアが申し出たその時、クルツが申し出た。
「クルツさん……」
「よろしくお願いします。」
「ヘッ、どうやら決まりだな。そういやカルナ……あんた、得物は大丈夫なのか?」
メンバーが決まった事に頷いたアガットはカルナの武器が導力銃である為”導力停止現象”が続いている今の状況でカルナが戦えるか気になった為、カルナに尋ねた。
「ああ、導力銃のことだね。さすがに困り果てたんで、こんな物を調達したよ。」
アガットの問いかけを聞いて苦笑しながら頷いたカルナは普段持っている銃より数倍大きい大型の銃を見せた。
「な、なにそのゴツイ銃!?」
「あ、それってもしかして……!」
銃の大きさにエステルが驚いている中、銃の正体を察したティータは目を丸くした。
「ふふ、ラインフォルト社製の火薬式アサルトライフルさ。武器屋のエーファさんがコレクションしていた年代物でね。無理言って貸してもらったのさ。」
「そいつはまた珍しい物を……」
「確かに火薬
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ