第78話
[6/6]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
た後、エステル達と共にいた人物たちがいない事に気づいて尋ねた。
「あ、クローゼとレイスさん、ケビンさん達なら親衛隊の隊士さんたちと一緒に朝一番で王都に向かったわ。クローゼとレイスさんは女王様と、ケビンさん達は大司教さんと、それぞれ話し合うつもりみたい。」
「なるほど……。王家には王家の、教会には教会の有事における務めがあるようじゃな」
「それと、王都のギルドに『零力場発生器』を届けるのは彼女達が引き受けてくれました。しばらくしたら、こちらにも連絡が入ってくるかもしれません」
「そうか……助かるわい。……それでルークとレン、ソフィとリオンは何故いないのじゃ?」
エステルとヨシュアの説明を聞いたルグランは質問をつづけた。
「あ、うん。何でもあたし達が”塔”の探索をしている間に父さんからアルセイユに連絡が来たらしくて、”塔”の異変の解決が終わったらルーク兄達に頼みたい事があるって内容だったらしくて、4人はレイストン要塞に向かったわ。」
「フム……?ルークとレンはともかく、ソフィとリオンにまで頼みたい事とは一体なんじゃろうな……?」
「……恐らくラッセル博士に”零力場発生器”の開発を頼んだ時のように、今回の件に対する何らかの対策の為でしょうね。ちなみにツァイスのギルドには兄さん達が届けてくれるそうです。」
「そうか……ではお前さんたちはこれから残りのロレントとルーアンのギルドを回ってくれるというわけじゃな?」
ヨシュアの話に頷いたルグランはエステル達を見回して訊ねた。
「うん、そのつもり。……本当なら、あの浮遊都市を何とかしたいところなんだけど……」
「そうね……。すでに”結社”の連中は乗り込んでるみたいだし……」
「だが、飛行船が使えねえんじゃあ手も足も出ねぇからな……。ヘッ、どうにも歯がゆい状況だぜ。」
「………………………………」
「ま、焦っても仕方あるまい。今は自分たちが片付けていくしかないだろう。」
「……だな。」
「ええ……気合いを入れていきましょう!」
その後メンバーを編成したエステルとヨシュアはまず最初にルーアン支部に向かった。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ