第78話
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「軍としても、導力銃や飛行船が使えなくなったのは致命的だが……。司令部や各部隊との連絡が途絶してしまったのも深刻だ。特に王城、ハーケン門、レイストン要塞の間の連絡は早急に回復しておきたい。」
「ギルドにしてもそれは同じ……。支部間の連絡が取れなかったら何か起こっても対処できないわ。」
「ふむ、異存はないようじゃの。それではユリア大尉。王国軍には10個の『零力場発生器』を渡そう。それだけあれば、アルセイユ、王都、レイストン要塞、ハーケン門、各地の関所がカバーできるじゃろ。」
「……かたじけない。早速、伝令を出して各地に届けさせるよう手配します。」
「うん……分かったわ!」
「間違いなく届けます。」
ラッセル博士の言葉にユリア大尉とエステル、ヨシュアはそれぞれ力強く頷いた。
〜遊撃士協会・ボース支部〜
「なんと……通信器が使えるようになるか!それは助かる!早速、その『零力場発生器』とやらを試してもらえんかね?」
「オッケー。」
「ティータ、お願いできるかな?」
「うん。ちょっと待っててね。」
ヨシュアに頼まれたティータは頷いた後、通信器の蓋を開いて『零力場発生器』を設置した。
「………………………………。……うん。これで設定は完了だよ♪」
「なんだ、えらく早いな?」
「えへへ、通信器の中に固定しちゃうだけですから。それじゃあ……」
アガットの疑問に答えたティータは通信機のスイッチを入れた。すると、通信器の電源が灯った。
「おお……!」
「やった……!」
「ふふ、どうやら本当に『導力停止現象』の影響を受けずに済むみたいね。」
「えっと、それじゃあ続けてちゃんと通信が届くかテストしてみますね。アルセイユに残っているおじいちゃんに連絡してみます」
通信器が動いた事に表情を明るくしているルグラン達にティータは答えた後、アルセイユにいるラッセル博士に通信をした。
「もしもし……。あ……おじいちゃん!?うん!今、ボースのギルドにいるの。だいじょうぶ。ちゃんと動いているから。……うん……うん。おじいちゃんも頑張ってね!えへへ……ちゃんと通信も繋がりました。」
通信を終えたティータはエステル達に笑顔で答えた。
「えへへ……ちゃんと通信も繋がりました。」
「やった!」
「さすが博士の新発明だね。」
「いやはや、博士には何とお礼を言ったらいいものか。ところで、ラッセル博士はアルセイユに残ったようじゃが……。姫殿下と王子殿下、”星杯騎士団”の面々、それにルークとレン、後はソフィとリオンはどうしたのかね?」
ルグランは安堵の溜息を吐い
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