第77話
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「お、おじいちゃん?」
「ど、どうしたの?そんなに慌てちゃって……」
「お前さんたちが塔で見つけたデータクリスタルじゃが……その1つを、たった今”カペル”が解析したんじゃ!」
「えっ……」
「何が記されていたんですか?」
ラッセル博士の話を聞いたエステルは呆け、ヨシュアは気を引き締めて続きを促した。
「”デバイスタワー”の機能じゃ!4つの塔は、”輝く環”を異次元に繋ぎ止めておくために建造されたものらしい!」
「い、異次元……?」
「そんな所に”輝く環”が!?」
「ちょ、ちょっと待ってや!それじゃあもしかして、あの”裏の塔”の空間は……」
「うむ、その次元に属していた空間なんじゃろう。そして”ゴスペル”の正体は……」
ラッセル博士の説明を聞いたエステルとヨシュアは驚き、ケビンは信じられない表情で尋ねた事をラッセル博士が頷き、説明しようとしたその時
「―――ええ。”輝く環”の『端末』です。」
艦内にはいないはずのある人物の声が響いた後、なんと勝手にモニターが起動して、モニターにはワイスマンが映し出された!
「!!!」
「きょ、教授!?」
「なにッ!?」
「こ、この人が……」
(”最悪の破戒僧”にして”白面”ゲオルグ・ワイスマン……!)
「………………………………」
「あの人がエステル達の真の敵……」
(あの人がヨシュアを……!)
ワイスマンの登場にエステル達が驚いている中、ケビンとソフィは真剣な表情でワイスマンを見つめ、ステラは静かな怒りを纏ってワイスマンを睨んでいた。
「ど、どうして勝手に……。リオン!一体どうなっているんだ!?」
一方ユリア大尉も驚いた後、部下の親衛隊員に尋ねた。
「わ、分かりません!先ほど通信が入ったと思ったらいきなり制御が奪われて……」
「ハッキングというやつか……。高度な情報処理システムが仇になってしまったようじゃの。」
(どうやら向こうにはハロルド並みの技術や頭脳を持つ者もいるようですね、坊ちゃん。)
「フン、いずれにしても奴同様性格が破綻している事は間違いないだろうな。」
ユリア大尉の部下の報告を聞いて察しがついたラッセル博士は苦々しい表情をして答え、シャルティエの推測を聞いたリオンは鼻を鳴らして答えた。
「フフ……初めまして、ラッセル博士。それだけのシステムを自力で実現されたとは驚きです。さすが、かのエプスタイン博士の直弟子の1人だけはある。」
「ふん、イヤミか。言っておくが、航行制御はシステムから独立しておる。操ろうとしてもムダじゃぞ。」
「いえいえ。そんな事はしませ
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