第74話
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リアさん、ちなみに母さんを守った”西風の旅団”の猟兵達に関しての特徴等の情報はありますか?」
レンの正論に反論できないクローゼは辛そうな表情をし、ユリア大尉は唇をかみしめ、ヨシュアは静かな表情で答えた後ユリア大尉に訊ねた。
「あ、ああ。長身のサングラスと思われる眼鏡をかけた”ゼノ”と呼ばれた男と色黒の”レオ”と呼ばれた大男、そしてティータ君やレン君と同年代と思われる風貌に見える”フィー”と呼ばれた少女だそうだ。」
「ふえ?わ、わたしやレンちゃんと同い年くらいの女の子が猟兵……ですか?」
「正直信じられないがレン嬢ちゃんや”殲滅天使”の嬢ちゃんという前例がいるから、猟兵の中にいてもおかしくはないな……」
「そうね…………」
「ティータちゃんやレンちゃんくらいの幼い子供が猟兵をやっているなんて……………」
ユリア大尉の説明を聞いたティータは呆け、疲れた表情で呟いたフレンの意見にアーシアは頷き、クローゼは複雑そうな表情で呟いた。
「……ゼノにレオ………そしてフィーか…………―――――!恐らくその猟兵達は”西風の旅団”の中でも相当な腕利きの猟兵達でしょうね。」
「へ……」
「ヨシュアはその猟兵達の事について知っているのかしら?」
ヨシュアの話を聞いたエステルが呆けている中、ステラが訊ねた。
「ええ。恐らく特徴や名前から推測すると連隊長の”罠使い(トラップマスター)”ゼノと”破壊獣”レオニダス、そして”猟兵王ルトガー・クラウゼル”の娘――――”西風の妖精”フィー・クラウゼルかと。」
「連隊長って事は”執行者”クラスの猟兵かよ………」
「しかも”西風の旅団”の団長である”猟兵王”の娘までよこすなんて、”西風の旅団”はレンの依頼を余程重要な依頼と判断したみたいね。」
「3億ミラという莫大な金額の報酬に見合う猟兵達をよこした……という事か。」
「やれやれ……良い意味でも、悪い意味でも掟破りな事をし過ぎだぞ、嬢ちゃんは……」
ヨシュアの情報を聞いたアガットは表情を引き攣らせ、シェラザードとバダックは真剣な表情で呟き、ジンは疲れた表情で溜息を吐いた。
「ちなみにカシウス殿の奥方の護衛の期間はいつまでなんだい?」
「”結社”がリベールから完全に撤退するまでにしてあるわ。勿論幾らママを守る為とはいえ、他の民間人を巻き込んだりとか遊撃士協会の規約に触れるような事をしない事も依頼達成の為に絶対に守ってもらう条件として伝えてあるから、安心していいわよ?」
「そんな滅茶苦茶強い猟兵達がリベールに来ている時点で全然安心なんてできる訳ないでしょうが。――――それよりもごめん、クローゼ!あたし達の家族が
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