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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第88話
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」
「「…………」」
「……そう言って頂けると。」
レーグニッツ知事の言葉にマキアスは驚き、ユーシスとプリネは目を伏せて黙り込み、アリサは会釈をした。
「――その点に関しては殿下もどうかご安心ください。」
「はは……わかった。元より、貴方については私も信頼しているつもりだ。だが――――」
レーグニッツ知事の言葉に頷いたオリヴァルト皇子が話を続けようとしたその時
「―――どうやらお揃いのようですな。」
黒髪の男性がリィン達に近づいてきた。
「あ……」
「…………まさか…………」
「…………………」
男性の登場にマキアスは驚き、ユーシスは目を細め、リィンは真剣な表情で黙り込み
「―――かの”鉄血宰相”か。」
(一体何の用なんでしょうか……?)
(さあ……本当に何の為に来たのかわからないわ。)
レーヴェは静かな表情で呟き、ツーヤとプリネは念話で会話をしていた。
「オズボーン宰相。」
「……実は、先程まで共に陛下への拝謁を賜っておりまして。」
男性――――オズボーン宰相の登場にセドリック皇子は笑顔になり、レーグニッツ知事はオリヴァルド皇子に説明し、オズボーン宰相はアルフィン皇女とエリスを見つめて会釈をして口を開いた。
「アルフィン殿下におかれましてはご無事で何よりでした。そしてエリス殿もご無事で何よりです。特にエリス殿に関しましては、はるばるメンフィル帝国から留学されていらっしゃるのに我らの不手際で危険な目に合わせてしまい、申し訳ありませんでした。」
「いえ、お構いなく。私の方もご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ありませんでした。」
オズボーン宰相の謝罪の言葉にエリスは会釈をして答えた。
「オリヴァルト殿下も――――”帝国解放戦線”に関しては既に全土に手配を出しております。背景の洗い出しも進んでおりますのでどうかご安心ください。」
「……やれやれ、手回しのいいことだ。これは来月の”通商会議”も安心ということかな?」
オズボーン宰相の言葉に溜息を吐いたオリヴァルト皇子は真剣な表情でオズボーン宰相を見つめて尋ねた。
「ええ、万事お任せあれ。―――失礼。諸君への挨拶がまだだったな。―――帝国政府代表、ギリアス・オズボーンだ。”鉄血宰相”という名前の方が通りがいいだろうがね。」
オズボーン宰相はリィン達を見つめて自己紹介をした。
「あ……」
「は、初めまして、閣下。」
「そ、その………お噂はかねがね。」
「フフ、私も君達の噂は少しばかり耳にしている。帝国全土を又にかけ、更にはメンフィル帝国領内にも向かう特別
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