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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第87話
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情で答え
「やれやれ……相変わらず嫉妬深い奴じゃな。」
「アハハ……」
「クスクス……」
リフィアは呆れた表情でエリゼを見つめ、ペテレーネは苦笑し、エクリアは微笑んでいた。
「………………”帝国解放戦線”―――――ようやく姿を現しましたね。」
そしてイリーナ達と共に微笑ましそうに見守っていたクレア大尉は真剣な表情で奥を見つめて呟いた。
〜2時間後・ヘイムダル〜
「よし……っと。もうこれで大丈夫だよ。」
「ありがとう、お姉ちゃん。」
2時間後、テロリスト達による騒動が収まったその頃トワはエステル達やアンゼリカと共に手分けして、テロリストが起こした騒動によって傷ついた市民達の傷の手当てをしていた。
「よお……トワ……大至急……俺に手当てを頼む……」
するとその時全身血塗れで身体の所々に火傷も負っているクロウがよろよろとトワに近づいてきた。
「ク、クロウ君!?ど、どうしたの、その傷……!?」
「ハハ……帝都内の魔獣や人形兵器から市民達を庇って戦っていた時にちょっとドジ踏んじまってな……」
「ちょ、ちょっと待って!凄い治癒魔術ができる人を呼んでくるから!フェミリンスさん!こっちに重傷者がいます!」
そしてトワは慌てた様子で別の場所で市民達の傷を癒しているフェミリンスを呼びに行き
「クソッたれ…………”奴”を葬るまで、テメェらにも絶対に邪魔させないし、あいつらの仇は必ず取ってやる……!」
トワが離れると壁にもたれかかって座り込んだクロウは”モルテニア”が停泊している空港を怒りの表情で睨みつけて唇を噛みしめて小声で呟いた。
こうして……メンフィル帝国軍と鉄道憲兵隊の主導によって夏至祭初日の混乱は収まった。手傷を負いながらも陣頭指揮を取ったレーグニッツ帝都知事の働きにより、3日に渡る夏至祭も無事終了した。
また……夏至祭最終日、リィンは約束通りアルフィン皇女のダンスパートナーを務めた。正当な血筋の貴族ではなく、シュバルツァー男爵が拾った”浮浪児”であるリィンの事を知っていた貴族達はリィンに暴言を吐き、アルフィン皇女に苦言を申し出たが、ユーゲント皇帝自身からアルフィン皇女の失態をリィンがリウイに意見した事によって撤回され、アルフィン皇女はその恩返しにリィンをダンスパートナーに誘った事を説明した事やリィンをメンフィル帝国の貴族として認めているリウイやリィンの妹であるエリゼを専属侍女長にしているリフィア、そして恩返しをするつもりだったリィンに暴言を吐いてリィンの気分を害したと思って怒りの表情になったアルフィン皇女に睨まれて自分達が暴言を吐いた相手であるリィンに頭を下げて謝罪する事を”命令”され、さすが
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