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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第84話
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「ええ、それでは私達も先行します。」
リィンの両隣に現れたベルフェゴールとリザイラはそれぞれ天井近くへと飛行してギデオン達に近づいて行った。
「(みんな、頼む……!)―――そこまでだっ!!」
「なにっ……!?」
「あ……」
リィンの怒鳴り声にギデオンは驚き、エリスは呆けた。するとその時マキアスがショットガンで威嚇射撃を行い、それを見たテロリスト達は撤退しようとしたが
「うおっ……」
エリオットが放った下位アーツによって足止めされ、その隙を狙ったラウラとフィー、ツーヤが先に回り込んだ!
「な……!?」
「兄様……!」
「み、皆さん……!」
「―――ここまでだ。殿下とエリスを解放してもらおうか。」
「あまりの不敬、見過ごすのはさすがに躊躇われるが……」
「大人しく解放するなら見逃さないでもないぞ?」
「もし逆らうなら、命の保証はできませんよ?」
「こいつら…………」
「………………」
リィン達に包囲されたテロリスト達は唇を噛みしめてリィン達を睨んだ。
「…………6対3。勝ち目はないよ。少なくとも二人を連れて逃げ切るのは不可能。」
「その、まずは二人を解放してもらえませんか?」
「フフ……恐れ入った。”トールズ士官学院”……まさかここまでの逸材たちを育てていたとは。」
絶対的不利な立場でありながら、ギデオンは不敵な笑みを浮かべていた。
「―――世辞は無用。二人を解放するかこのまま睨みあうかだけだ。言っておくが……二人に傷一つでも付けたら一切の容赦はしないと思え。」
「ぐっ……」
「……こいつ……」
リィンの言葉にテロリスト達は唇を噛みしめ
「兄様…………」
「リィンさん……」
エリスとアルフィン皇女は驚きの表情でリィンを見つめていた。
「……わかった、降参だ。少なくとも我々に勝ち目が無い事だけは認めよう。」
「それじゃあ……」
「二人を解放してくれるんだね?」
「ああ―――”彼”に勝てたらな。……やれ。」
エリオットの問いかけに答えたギデオンがテロリスト達に視線を向けるとテロリスト達はハンカチをエリスとアルフィン皇女の口に当てた。
「あ……」
「……ふうっ………」
すると二人は気を失った!
「貴様ッ……!!」
「揮発性の睡眠薬……!?」
「クク、気絶させただけさ。うら若き乙女に見せるのは少々躊躇われるからな。」
そしてギデオンは懐から取り出した笛を吹いた!
「しまった――――」
「ま、また魔獣を……」
その様子を見たリ
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