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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第82話
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した甲斐があったみたいだな。」
「って、しれっと特賞を当ててんじゃねーよっ!?もうヤダこのオンナ……」
そして何事もないかのように答えたアンゼリカの話を聞いたクロウは信じられない表情で声を上げた後肩を落とした。
「フッ、これも日頃の行いの差というものだろう。」
「あはは、アンちゃん異様にクジ運とか強いからねぇ。」
肩を落としたクロウの様子をアンゼリカは静かな笑みを浮かべて見つめ、トワは苦笑し、リィン達が冷や汗をかいて見守っていると鐘の音が聞こえて来た。
「3時の鐘だね。」
「そろそろ各地の行事も終わるくらいの時間かな?」
「それに”モルテニア”もそろそろ到着する頃ですが……――――!どうやら来たようですね。」
「え…………」
ツーヤの言葉を聞いたリィンが呆けて、ツーヤや仲間達と共に空を見上げると巨大な戦艦が帝都の空港に近づき、着陸しようとしていた。
同日、15:00―――
〜ガルニエ地区・ドライケルス広場〜
「ふ、ふええええ〜っ!?」
「凄く大きな船ですね……」
「………………」
「オリヴァルト皇子のリベールからの帰還の時にも見たけど、やっぱりこうして近くで見ると怖いよね……」
巨大な飛行戦艦―――”モルテニア”に圧倒されたトワとセレーネは驚き、リィンは口をパクパクさせ、エリオットは不安そうな表情をし
「な、何なんだ、あれはっ!?もしかしてあれがメンフィル皇室専用の船なのか!?」
マキアスは信じられない表情でツーヤに尋ねた。
「いえ、”モルテニア”は皇室専用ではなく、大規模戦闘用に作られた”戦艦”です。」
「おいおいおい……あんなデカブツまで持っているとかメンフィルはどこまでチートなんだよ……」
「……あの規模の戦艦だと数時間あれば、帝都を灰燼と化す事も可能だろうね。」
「あれが”ゼムリア大陸真の覇者”と謳われているメンフィル帝国の”力”の一端、か………………」
ツーヤの説明を聞いたクロウは表情を引き攣らせ、フィーは真剣な表情で”モルテニア”を見つめて推測し、ラウラは真剣な表情で”モルテニア”を見つめて呟いた。するとその時巡回していた近衛兵が慌てた様子で噴水に近づいた。
「……っ!?」
「…………………」
その様子を見ていたリィンとフィーは厳しい表情になり
(お姉様……水の流れが……)
(うん……どうやら何者かの仕業みたい……)
何かの違和感を感じたセレーネに視線を向けられたツーヤは真剣な表情で頷き
「あれ、どうしたの?」
エリオットは不思議そうな表情で首を傾げた。すると噴水の水がどんど
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