〜武術大会・2回戦〜中篇
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は吹っ飛ばされ、お互い空中で受け身を取って着地した!
「……そこだっ!………凍てつく魂の叫び、その身に刻め…………おぉぉぉぉぉぉぉ・・・・・・」
プリネが次の攻撃に移る前にロランスが放った剣に高めた剣気が周囲の熱を奪い去り、砕き散らす絶技――冥皇剣が地面を凍らせながら、プリネを襲った!
「くっ……体が……!」
足元から体全体が凍り始め、プリネは身動きがとれなくなったところを
「絶!!」
「カハッ!?」
技の最後に凍った地面に放ったロランスの一撃が震動してプリネに命中し、プリネは呻いた。
「クッ…………」
強力な一撃を受けたプリネだったが、何とかレイピアを構え直した。
「ほう、今のを喰らっても、まだ体力がもつか。(………何だ?この後悔感は………)」
心にプリネに強烈な一撃を当てた事を後悔している事を顔に出さず、ロランスは未だに戦闘の続行をしようとするプリネに感心した。
「この程度の傷で私を倒そうなんて、甘いです!」
「フッ………その強がりがどこまで続くかな?………そろそろ終わりにしてやろうっ!」
プリネの言葉に不敵な笑みを浮かべたロランスはプリネに止めを刺すために襲いかかった!
「(…………私はプリネ・マーシルン。誇り高き”闇王”と優しき混沌の”聖女”の娘!ツーヤの”パートナー”としても、孤児院の放火に関わった特務兵達に負ける訳にはいきませんっ!!例え心があの人を攻撃するなと訴えかけようと、迷ってはいけない!)行きます……ハァッ!!」
襲いかかって来るロランスをプリネは静かに見て、自分が何者かを心の中で確認し、悲痛な叫びをあげている心を無視するかのように決意の表情になった後、自身に秘めたる真の力を解放した!
「!?(何だ!?この威圧感は……!)」
母譲りの夕焼けのような赤髪が美しい銀髪に、父親譲りの紅い瞳が妖しく光る覚醒したプリネの姿にロランスは驚いた後、プリネがさらけ出している”魔神”の力を感じ取り、威圧感に圧されて足が動かなくなった。
「よし!ついにプリネが”力”を解放したな!」
「キャハッ♪これでもう勝負は決まったもんだね!」
「わぁ………プリネさん、なんだか凄い気を纏っているね!」
一方観客席でプリネの覚醒した姿を見たリフィア達ははしゃいだ。
「ご主人様……………」
いつも纏っている優しい雰囲気がなくなり、威圧感だけしか感じられないプリネをツーヤは元のプリネに戻るか心配した。
「そんな顔をするな、ツーヤ。あれもプリネが持つ雰囲気の一つだ。元の姿に戻ればいつもの雰囲気に戻る。」
「はい。最初はびっくりしちゃいましたけど、今は大丈夫です。……いつも優し
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