〜武術大会・2回戦〜中篇
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リネを攻撃する事を拒否している自分の心に戸惑っていた。
「……姫よ、いくつか尋ねたい事がある。」
「………今の状況で……何を……尋ねるつもりですかっ!」
鍔迫り合いをしながらロランスはプリネに尋ね、プリネは今の状況で質問をするロランスの狙いが理解できなかった。
「…………”ハーメル”。この名前に聞き覚えは?」
「……!何故、貴方がその名を……!その名はもう、この世に存在しないはずですっ!」
ロランスの言葉にプリネは信じられない表情で驚いた。
「ほう。さすがはメンフィル。その情報も手に入れていたか。(………やはり、俺の思い過ごしか……)では、もう一つ。”カリン”。この人物に心当たりは?」
プリネの答えにロランスは心の中で失望した後、もう一つ尋ねた。
「え。…………」
一方プリネはロランスの口から出たある言葉を聞くと、放心して力が抜けた。
「せいっ!」
「!!キャッ!?」
力が緩んだプリネの隙を狙って、ロランスはプリネを吹っ飛ばした!吹っ飛ばされたプリネは我に返り、空中で受け身を取って着地した。
(カリンの名を聞いて、あの様子……プリネ姫。お前は一体………)
ロランスはレイピアを構えて攻撃の機会を探っているプリネを睨みながら、プリネが何者か気になった。
「くっ……戦闘中に放心するなんて私もまだまだですね…………(今、頭の中に過った女性がまるで自分のように感じたのは一体…………)」
一方プリネもロランスからの反撃を警戒しながら、ロランスから聞いたある名前を聞いた時、腰までなびかせる美しい黒髪と琥珀の瞳をした優しげな女性が思い浮かんだ事に戸惑っていた。
「水よ、行け………!水弾………!!」
「出でよ、烈輝の陣!レイ=ルーン!!」
「!!」
その時、マーリオンとフィニリィがプリネの後方からロランス目がけて魔術を放った。マーリオン達の魔術攻撃に気付いたロランスは素早くその場から離脱した。
「超・ねこ、パ〜ンチ!!」
「フッ!」
そこにペルルが攻撃を仕掛けたが、ロランスは回避した。
「嘘!?ボクの攻撃は避けられないと思ったのに!?」
攻撃を回避されたペルルは驚いた。
「みなさん!特務兵達は倒したのですか?」
一方ペルル達の援護に驚いたプリネはペルル達に尋ねた。
「うん!結構手強かったけど、ボク達にかかれば楽勝だよ!」
「よくそんな事が言えますわね。止めをさしたのはこの私ですわよ?」
「あの……まだ戦闘中なので……そんな水を差すような言葉は………」
胸を張って得意げに語るペルルにフィニリィは呆れた表情で答えた。また、マーリオ
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