〜武術大会・2回戦〜中篇
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御した。
「そこだっ!」
攻撃を防御されたロランスは一端下がってクラフト――零ストームをプリネに放った!
「フッ!」
しかしプリネは持ち前の身体能力を生かして、自分に襲いかかって来る衝撃波の竜巻を回避した。
「フェヒテンイング!!」
そして一瞬でロランスに詰め寄り、クラフトを放った!
「させん!」
しかしロランスは連続するプリネの攻撃を全て捌き切った。
(!この男………強い!!どうやらペルル達の援護をしながらの戦いは無理そうですね………)
クラフトが防御され、一端下がったプリネはロランスの強さに驚き、横目で特務兵達と戦っているペルル達を見て、援護はできない事を悟った。
「………さすが”剣皇”の娘。やはり最初から本気で行くべきだったな。大佐からは本気を出す事を止められていたが……今は特務兵の隊長ではなく一人の剣士として挑まさせてもらおう………行くぞ!」
「!!」
再び襲いかかって来るロランスを見て、プリネは気を引き締めた。
「「ハァァァァァ!!」」
キンキンキンキン!!ヒュッ!!キンキンキン!!ヒュッ!!
乱戦の中、常人には見えないロランスの剣とプリネのレイピアによる激しい剣撃や回避の攻防が続けられた。
「……プリネったら、本気を出していないのかな?ただの人間相手にあんなに手間取っているなんて。」
一方観客席でプリネとロランスの戦いを見ていたエヴリーヌはいまだに勝負がつかないことに首を傾げていた。
「がんばって〜!プリネさん!!」
「ファイトですっ!!ご主人様っ!!」
ミントとツーヤは椅子から立ち上がって、大声でプリネ達を応援していた。
「………プリネの表情を見てみろ、エヴリーヌ。あれは本気を出している時の表情だ。……それにあのロランスという男、かなりの実力を持っておる。」
「………確かにそこそこの腕はあるようだけど、お兄ちゃんほどじゃないでしょう?”力”を解放すれば簡単に勝てると思うけど。」
リフィアのロランスに対する評価を聞いたエヴリーヌは少しの間、ロランスの動きを見て納得したが、プリネが”魔神”の力を解放すれば一瞬で勝負が決まるのに、それをしない事に首を傾げていた。
「恐らくだが、時間稼ぎをしながらその機会をどのタイミングで放つか考えているのだろう。”力”を放てば短期決戦で決めなければ、敗北は必須だからな。」
「ふ〜ん………ま、プリネなら大丈夫だね。なんたってエヴリーヌ達が鍛えてあげたんだから。」
「うむ!妹を信じてやるのも姉の役目だぞ、エヴリーヌ。」
「ん。」
そしてリフィア達は激闘を続けているプリネ達の試合を再び、
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