〜武術大会・2回戦〜前篇
[8/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
んか。”炎狐”が認めるだけの強さはありますね。」
エステル達が控室に戻るとプリネ達が称賛の言葉を贈った。
「ありがとう、みんな!……あれ?そう言えばプリネ達を含めて試合をしていないのは3チームになっちゃったけど、どうなるんだろう??」
「その事は私も気になって、受付の方に聞いたら今から行われる私達と当たるチームの試合が終わって、休憩の時間をしばらく入れて、私達と当たったチームの勝者のチームが残りのチームと試合をするそうです。」
プリネは首を傾げているエステルの疑問に答えた。
「という事はプリネ達が勝ったら、1日の間に2試合する事になるのか………体力とか大丈夫なのかい?」
「フフ、心配をしてくれてありがとうございます、ヨシュアさん。……でも大丈夫ですよ。体力も十分鍛えていますから。」
ヨシュアの心配をプリネは微笑みながら答えた。
「ハハ……連戦の心配をするのも結構だが、とりあえず、まずは一勝する事だ。」
「貴女達の勝利を祈っているよ、レディ。」
「フフ、ありがとうございます。」
「絶対勝とうね、プリネ!」
「プリネ様の勝利のために……全力を……出させて……頂きます………」
「精霊王女であるこの私がいるのです!敗北なんて、ありえませんわ!」
その時、次の試合のアナウンスが入った。
「続きまして、第六試合のカードを発表させていただきます。南、蒼の組―――メンフィル帝国出身。旅人プリネ以下4名のチーム!北、紅の組―――王国軍情報部、特務部隊所属。ロランス少尉以下4名のチーム!」
「あいつらが相手か……プリネ達が相手にするのは初めてだけど、大丈夫と思うわ!」
「隊長にだけは気を付けて。彼さえ自由にさせなかったら勝機は必ずあると思う。」
「ええ。他の特務兵達はペルル達に任せて、あの仮面の方には私自ら相手します。」
ヨシュアの忠告にプリネは真剣な表情で頷いた。そしてプリネの号令を待っているペルル達の方に向いた。
「みなさん、行きますよ!」
「うん!」
「了解です……」
「ええ!」
そしてプリネ達はアリーナに向かった。
〜グランアリーナ〜
「「「…………………………」」」
(…………?殺気……?何か恨まれるような事をしたかしら?)
プリネ達と顔を合わせた特務兵達はロランスを除いて、殺気を纏った怒りの表情でプリネ達を睨んでいた。特務兵達の殺気にプリネは首を傾げていた。
(お前達、気持ちはわかるがそう殺気立つな。あの少女が何者か知っているだろう?)
(ですが、少尉!奴らは我らが同士の仇の娘なんですよ!?)
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ