〜武術大会・2回戦〜前篇
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。
「おぉぉぉ!」
「くっ!?」
「きゃっ!?」
「何!?」
「体が……動かない!?」
そこにすかさずヨシュアがクラフト――魔眼を放って、クルツ達の動きを止めた。
「エステル!」
「わかってる!」
ヨシュアの呼びかけに呼応したエステルは魔術の詠唱を始めた。
「武器の攻撃は効きにくいみたいだけど、魔術はどうかしら!?………風よ、切り裂け!旋刃!!」
「ぐっ!?」
「あぅっ!?」
「くっ!?」
「くっ……まさかシェラザード以外の遊撃士が”魔術”を使うとはね………」
エステルの魔術に魔法攻撃に対する防御を強化していないクルツ達は呻き、カルナは痛みに顰めながらエステルを見た。
「とりゃっ!」
痛みを耐え、武器を構えたクルツ達に向かってジンは空高くへジャンプし、クルツ達の中心に落ちて来た。
「せぇぇぇい!」
「くっ!?」
「あうっ!?」
「!!」
「ちっ!?」
天高くへ飛び上がり雷光のような蹴りを繰り出すジンのクラフト――雷神脚をグラッツ達は受けてしまったが、逸早くジンの攻撃に気付いたクルツは回避に成功した。
「フッ、先ほどのアーツのお返しだ!……怒れる大地よ、震動せよ!………タイタニックロア!!」
「ぐっ!?」
「く………そ………」
「きゅう〜。」
「ち………このあたしが………」
オリビエが放った地属性最強であり、全体攻撃のアーツ――タイタニックロアを受けてしまったクルツ達のチームはクルツを残して全員戦闘不能になった。
「よし、これで後はクルツさんだけね!」
「フ……それはどうかな?」
エステルの言葉にクルツは不敵な笑みを浮かべて答えた。
「エステル、油断はしたらダメだ!一気に決めるよ!」
「オッケー!」
ヨシュアの言葉に頷いたエステルはヨシュアとの一斉攻撃でクルツを攻撃しようと、クルツに向かって走り出したが
「方術……返り咲くこと風花の如し!」
「へっ!?」
「!やはり……!」
クルツの放った方術によって、戦闘不能になったアネラス達が立ち上がった。
「へっ………さっきはよくもやってくれたな。お返しだ!喰らえ!……グラッツスペシャル!!」
「行くよっ………剣風閃!!はいっ!はいっ!はぁいっ!」
「きゃっ!?」
「くっ………!」
グラッツとアネラスの反撃にエステルとヨシュアは苦悶の声を上げた。
「これでとどめだっ!降り注げ……」
「ふっ、そうはさせないよ!」
「ちっ!?また、あんたかい!」
エス
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