第88話
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する者は容赦なく強力な魔術で葬って行く事から、そう呼ばれているらしい。」
「そう言えば空賊事件の時も、自国の民でもないボースの人達の事を凄く親身に考えてくれたわね。」
「優しさと厳しさ、光と闇を扱う皇女………まさにリフィアの事だね。」
過去のリフィアの言動や行動をエステルやヨシュアは思い出し、納得した。
「ま、そう言うこった。ちなみにリフィア姫殿下もプリネ姫と同じように各国の王族、貴族から山のような縁談が来ていると聞くぜ。」
「………リフィアは次代のメンフィル皇帝ですからね。彼女の夫になれば、相当な地位が約束されますから縁談が山のように来るのは当然でしょうね。」
「ふえ〜………なんだかリフィア達が遠い存在に感じるわ………」
ナイアルの情報にヨシュアは納得し、エステルは呆けた。
「だから、本来なら俺やお前等みたいな平民がそうそう会えるような人物じゃ、ないっつーの!………まあ、プリネ姫を含め、2人に来ている縁談はメンフィル大使――リウイ皇帝陛下が全て断っているらしいがな。」
「え、そうなの?」
「皇族なら政略結婚が当たり前なのに、以外ですね……」
リフィア達の縁談を肉親であるリウイが全て断っている事を知り、エステルとヨシュアは驚いた。
「ああ。エレボニアの帝位継承権が最も高い第一皇子の縁談も、にべもなく断ったのはその業界では有名な話だぜ。」
「あ、あんですって〜!」
「あのエレボニアもメンフィルとの関係をなんとか繋ぎを持ちたいんですね………」
エレボニアの皇族の縁談まで断った事をナイアルから聞いたエステルは驚き、ヨシュアはエレボニアの思惑に驚いた。
「それで毎回断っている理由が2つあるんだが……一つは聞くと驚くぜ。」
「それってどんな理由?もったいぶらないで教えてよ。」
エステルは期待を込めた表情でナイアルに続きを促した。
「一つ目の理由はプリネ姫達の夫になる条件が”闇夜の眷属”か”神格者”っていう奴である事だ。俺はこの2つの共通点がサッパリわからねえがお前達はわかるか?」
「う〜ん……共通点ねぇ………ダメだわ。全然わからないわ。」
ナイアルに尋ねられ、エステルは考えたが思い浮かばなかった。
「……そうか。寿命の問題だよ、エステル。」
「………あ!そうか!そういう事ね!」
「ん?どういう事だ?俺にも教えろよ。」
理由がわかった風に見えるヨシュアとエステルにナイアルは興味津々で尋ねた。
「その前に確認したいのですが………ナイアルさん。”闇夜の眷属”達は僕達人間と遥かに寿命が違う事は知っていますか?」
「ああ。それは話に聞いた事がある。”神格者”っていうの
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