第88話
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モルガン将軍には余裕勝ち、カシウス・ブライトとは激闘の末、あのカシウス・ブライトを地面に膝をつかせたんだからな。」
「と、父さんを!?」
「それは確かに一筋縄ではいかなさそうですね………」
カシウスまで敗北した事にエステルは驚き、ヨシュアは気を引き締めた。
「っていうか、父さんってそんなに強いの??」
「エステル………」
「お前なあ……自分の父親がどんだけ強いか知らないから、そんな事が言えるんだよ………」
カシウスの強さをいまいちわかっていないエステルにヨシュアとナイアルは呆れて溜息を吐いた。
「はあ……まあいい。とにかくだ。メンフィルの皇族、武官達は桁違いに強い。”姫の中の姫”と呼ばれるプリネ姫でさえ、達人クラスの剣の腕と豊富な魔術が使えると聞くしな。」
「”姫の中の姫”??何それ??」
巷に呼ばれているプリネの2つ名を聞いたエステルは首を傾げて尋ねた。
「その名の通り、最も姫らしい女性って事だ。家柄や”聖女”と呼ばれる母譲りの穏やかで優しい性格に容姿も母譲りの上、おまけに文武両道の上、家事能力もかなりのものらしい。他国の貴族や王族達はこぞって縁談を申し込んでいると聞くぜ。」
「プリネってそんなに凄い人だったんだ……そりゃ確かに女のあたしから見ても、プリネは凄く魅力的って事はわかっていたけど……」
プリネの以外な情報を知ったエステルは信じられない様子で呟いた。
「エステル……!」
「へ……?あ、ヤバ!」
うっかりプリネを知り合いのように話すエステルにヨシュアは注意を促し、エステルはヨシュアの意図に気付いてうっかりナイアルの前でプリネの事を話した事を後悔した。
「もうお前達がメンフィルの姫君達と行動している事ぐらいとっくに知っているつーの。」
「あれ?いつばれたの??」
エステル達がメンフィルの皇族と共に行動している事に突っ込まず、すでに知っている風に話すナイアルにエステルは尋ねた。
「ルーアンでお前等と別れてからだ。以前ルーアンでお前達を俺の部屋に泊めた際、お前達言ってただろう。プリネ姫たちの事をメンフィルの貴族だって。3人共聞き覚えのある名前の上、空賊団のアジトの中で人質達を守っていた3人に対してリシャール大佐やモルガン将軍が最大限に敬意をはらっていたからな。気になって調べてみたら、案の定メンフィルの貴族どころか皇族に客将じゃねえか。……ったく、”姫の中の姫”どころか”聖魔皇女”――リフィア姫殿下に”魔弓将”――客将エヴリーヌと行動にしているとか、どれだけ規格外なんだよ、お前達は!」
「あ、あはは……」
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