第88話
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そしてエステル達はホテルの受付にプリネ達に自分達はナイアルと食事する事を伝えるように言った後、ナイアルに案内されて、リベール通信社の近くにあるカフェに向かった。
〜コーヒーハウス・パラル〜
「へ〜、雰囲気のいい店ね。酒場というよりは喫茶店てカンジだけど。」
「この匂いはコーヒーですね。」
ナイアルに案内され、入ったカフェの雰囲気にエステルとヨシュアは雰囲気の良さを感じ取った。
「ここのマスターが道楽でやってる店でな。サイフォンで淹れる一杯は絶品としか言いようがねえ。あとは、本場のスパイスを使ったライスカレーがお勧めだな。まあ、食事とコーヒーは後で適当に頼んでおくとして……」
「ちょっと待ったあ!あたしたち、試合で身体を動かしてメチャメチャお腹空いてるのよね。」
「まずは夕食をご馳走になってもいいですか?」
「ぐぐっ……。可愛くないガキどもだぜ。ええい、こうなったら好きなだけお代わりしやがれ!それでスクープ取れるならじゅうぶん元は取れるからなっ!」
エステルとヨシュアの言葉にナイアルは唸った後、やけ気味にエステル達を連れて来た本音もいっしょに言った。
「やっぱりそれが狙いか。でも、こんな事ならミントやリフィア達も連れてくればよかったな。」
「ハハ、さすがにそれはナイアルさんが可哀想だよ。そういえば、ドロシーさんは今日は一緒じゃないんですか?」
「ああ、ヤツにはちょいと別の仕事を頼んでいてな……。まあいい、とっとと頼みやがれ。」
そしてエステル達はナイアルの奢りで食事を楽しんだ。
〜1時間後〜
「は〜、辛かったけどすっごく美味しかったぁ♪トロッとしたヒレ肉とホクホクとしたジャガイモが何ともいえずマッチしてて……うん、今度くる時はミント達も連れてこようっと!」
「食後のコーヒーがまた絶品ですね。サイフォンで美味しく淹れるのは難しいって聞きましたけど……」
食事を終えたエステルとヨシュアはそれぞれ満足げに感想を言った。
「ったく、人のミラだと思ってバカスカ食いやがって……。記者の薄給をなんだと思ってやがる。」
「まーまー。とりあえずご馳走さまでした。それで……やっぱりネタに困ってるわけ?」
文句を言っているナイアルを宥めたエステルは尋ねた。
「フン……。ネタなら腐るほどあるさ。だが、親衛隊のテロ事件だの、アリシア女王の健康不調だの信憑性の乏しい情報ばかりでな。はっきり言っちまえば軍のフィルターを通していない生で新鮮な情報が欲しいのさ。」
「………………………………」
「………………………………」
ナイアルの言葉に2人は黙った。
「ドロシーから、ツァイスでの
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