〜武術大会・1回戦〜後篇
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らかもしれないし、気を引き締めないと!)
プリネはロランスを見た瞬間、自分自身に起こった感覚がわからず、人知れず戸惑っていたが次の試合で当たる事になるかもしれない事い気付き、気を引き締めた。
〜グランアリーナ・選手控室〜
「ああ……負けちゃったわ……」
「途中まではいい展開だったんだけどねぇ。あの赤い隊長殿が動き始めたら崩れてしまったね。」
「ふーむ……底の知れん相手だな。あれで本気とも思えんし、いまいち実力が読み切れねえ。」
ドルン達が負けた事にエステルは残念そうな表情をし、オリビエは試合の流れを説明し、ジンはロランスが本気でない事を悟った。
「え……今ので全力じゃないの!?」
ジンの言葉にエステルは驚いて尋ねた。
「……たぶん、違うよ。最後の技を放ったあとも気の集中が衰えていなかった。まだ余力を残していると思う。」
「と、とんでもないわね……」
ジンの言葉を補足するように説明したヨシュアの言葉を聞いて、エステルは口を開けて放心した。そして負けたにも関わらず、他のチームと同じように真面目に、そして一生懸命試合をしていたので観客達から惜しみない拍手と歓声の中でドルン達が控室に戻って来た。
「………………………………」
「………………………………」
「………………………………」
「あ、あの……惜しかったわね。」
兄妹揃って無言でいるカプア一家にエステルは遠慮気味に話しかけた。
「なぐさめはいらねえ……。俺たちの完敗だったぜ……」
「くそっ……俺のサポートが甘かったからだ……」
「キール兄は悪くない……!ボクがあいつの斬り込みを崩せなかったからだよ……!」
エステルの慰めの言葉をドルンは首を横に振って自分達が完敗だった事に悔しさを露わにし、キールやジョゼットは自分達の力不足を口にして、悔しそうにしていた。
「………………………………。まあ、仕方ないでしょ。勝負は時の運とも言うんだし。あなたたちの仇は、もしあたし達があいつらと当たったらあたし達が絶対に討ってあげるわ!」
「なにィ……!?」
「おいおい……ずいぶん簡単に言うじゃないか。」
自信ありげに胸をはるエステルにドルンやキールは驚いた。
「そんな安請け合いできる相手じゃないと思うけど……」
「まあ、意気込みがないと勝てるモンも勝てなくなるからな。」
「フッ、根拠のない所がまたエステル君らしいねぇ。」
エステルの自信にヨシュアは呆れ、ジンは感心し、オリビエは相変わらずのエステルらしさに口元に笑みを浮かべていた。
「フン……やっと終わってくれたようだな。」
その時、ド
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