暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(FC篇)
〜武術大会・1回戦〜前篇
[4/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
確かに妙だね。」

クルツ達が去った後、ある事に気付いたリフィアの疑問にエステルとヨシュアも頷いた。



「ほら、キリキリ歩かないか!」

「ったく、うるせえな。そんなに急かすんじゃねえよ。」

「ああ……どうしてこんな事になったんだろーな。」

「兄ぃ、気合いを入れなよ!あいつらと当たった時にそんなことでどうすんのさ!」

その時、廊下から声が聞こえて来た。

「ん?」

「なんか、聞き覚えのある声だね。」

「………な〜んか、イヤな予感………」

廊下から聞こえてくる声にリフィアやエヴリーヌは首を傾げ、エステルは嫌な予感がした。そして控室に新たなチームが入って来た。

「「あ。」」

入って来たチームはなんと兵士に連れられたカプア一家だった。エステルとジョゼットはお互い顔を合わせると同時に呆けた。



「なんでボクッ娘達がここにいるのよ!?」

「それはこっちのセリフだ!」

そしてお互い言い争い始めた。

「てめえらは……」

「ふーん、初戦の相手はお前さんたちじゃ無かったか。」

ドルンはエステル達を見て弱冠驚き、キールは少し残念そうな表情をした。

「ハッハッハッ!どこかで見た顔だと思ったら、ボースを騒がせた愉快な空賊君達じゃないか。」

「どうしてここに………」

ドルン達の登場にオリビエは楽しそうに笑い、ヨシュアは驚いた。

「誰が愉快な空賊だよ!?フン、まあいいや。あんたたちと当たったら今度こそ、そこのノーテンキ女に思い知らせてやろうと思ったのに」

「あ、あんですって〜?」

オリビエの言葉に反論したジョゼットは鼻をならして、エステル達を見て言った。ジョゼットの言葉にエステルは頭に来て、怒った。

「コラ!無駄口を叩くんじゃない!公爵閣下の温情があって参加していることを忘れたか?」

「まあまあ兵士さん。そう目くじらを立てないでくれよ。ここに連れて来られてから俺たちゃ、大人しかっただろう?」

自分達に注意する兵士をキールは笑顔で宥めた。

「願わくば、また牢に戻るまでその態度を通して欲しいものだな。」

「あんたたちも、こいつらとはなるべく口を利かないでほしい。面倒を起こしてもらっては困るのだ。」

「別に面倒を起こすつもりはないけど……」

兵士達に言われ、エステルは溜息を吐いた。

「判ってるとは思うが、競技場には一個中隊の兵が警備についている。」

「逃げられると思うんじゃないぞ。」

「わかってますって。そんな馬鹿なマネはしませんよ。」

「フンだ。目障りだからとっとと行けばぁ?」

兵士達の警告に笑顔で返し、ジョゼッ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ