暁 〜小説投稿サイト〜
ラブライブ!〜夕陽に咲く花〜
第4話 僕と彼女の小さな思い出
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でテレビ番組を見ながらゲラゲラ笑うお母さんを横に夕飯を食べ、その後お風呂で一日の汗を流してさっぱりした僕は自室で一人黙々と勉強をしていた。
こうして家に帰ってすぐ勉強を始めると頭が良いように思われがちだけど、実際僕はそうではない。
中学の時も定期考査の全体順位なんて下の中だったし、受験ギリギリまで第一志望の合格可能性は危うかったくらいだ。僕だって勉強したくてしてるわけでは無い。本心で言うと投げ出したい。
 だけど、花陽も凛も僕よりも成績が上な分置いていかれたくないって思ったし、何よりも勉強できなくて二人に恥ずかしい思いをさせたくないっていう考えの方が強かった。





だから今もこうして勉強してる。



「う〜ん......ここってどう解くんだろう...」



春休み自分で買った市販のテキストとにらめっこする。同じような問題を前に解いたことがあるけど僕の脳みそは中々忘れっぽく、しかも覚えるのに時間がかかり、人の何倍も勉強しないと伸びないのだ。
 だから少しでも勉強から離れるとたいへんな事になる。
人の脳みそは忘れっぽくなっていると前にどこかの学者はそう言っていたが僕の脳みそはどうなのでしょうか...と、聞きたいところである。






「うん?電話?」




 突然、ベッドの枕元に置いてある旧式の携帯が音楽を発する。
丁度勉強も行き詰ってたところだったから、僕はうんと背伸びをしてベッドに行く。
パカっと携帯を開いて液晶画面を見る。








「......凛ちゃんからだ。どうしたんだろう」




相手は幼馴染の星空凛。僕はすぐさま電話に出る。





「もしもし。どうしたの凛ちゃん?」
『春くんこんばんは〜!今大丈夫かにゃ?』
「うん大丈夫だよ〜。どうしたの?」
『んっとね、今何してるかな〜って...』
「特に何もしてないよ〜。さっきまで勉強してたけど飽きちゃったからベッドでゴロゴロしてた。」




 言葉通りベッドに横になりながら話し続ける。
それにしても...電話越しに聞こえる凛の周りの音がやけに騒がしい気がする。
なんていうか、人の話し声とかそういうのじゃなくて車の音だとか電車の音だとか......
凛の家の周りってそんなに騒がしいところだったかな?と疑問に思ったことを口に出す。




「凛ちゃんは今何してるの?もしかして外にいたりする?」
『え?そうだよ〜今外でランニングしてるんだにゃ〜♪』
「そうなんだぁ。でも暗いから心配だな、僕がそっちに行こうか?」


 凛の日常の日課は”ランニング”だ。中学の部活動は陸上部に所属していて主に長距離を専攻していた。
引退してからもずっと続
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