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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第80話
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……………」

フィーの説明を聞いたリィンは真剣な表情で頷き、セレーネは不安そうな表情をした。

「そ、それで私達にテロ対策への協力を……?」

「ええ、鉄道憲兵隊(T・M・F)も帝都憲兵隊(R・M・P)と協力しながら警備体制を敷いています。ですが、とにかく帝都は広く、警備体制の穴が存在する可能性は否定できません。そこで皆さんに”遊軍”として協力していただければと思いまして。」

「ま、帝都のギルドが残ってれば少しは手伝えたんでしょうけどね〜。」

クレア大尉の話に続くようにサラ教官は疲れた表情で答えた。



「ええ……それは確かに心強かったとは思いますが。……あの、サラさん。遊撃士協会の撤退に鉄道憲兵隊は一切関与していないのですが……」

サラ教官の言葉を聞いたクレア大尉は説明をしたが

「そうかしら?少なくとも親分と兄弟筋はいまだに露骨なんだけどね〜。」

「それは……」

サラ教官の指摘に言葉を濁した。



(や、やっぱり色々と因縁がありそうだね……)

(ああ……ギルド絡みの話だったか。)

「ま、その兄弟筋も今はクロスベル方面で忙しそうだし。」

「!」

エリオットとリィンが小声で話し合っている中に指摘したサラ教官の言葉にクレア大尉は顔色を変えた。

「あの……遊撃士協会の事で思い出しましたが、もしかしたら遊撃士の方達が夏至祭初日に帝都に来るかもしれません。」

「!?」

「どういう事かしら、それは?」

プリネの話を聞いたクレア大尉は驚き、サラ教官は不思議そうな表情をした。



「エステルさん達と手紙のやり取りをしているのですが……以前の手紙で時間があったら、帝都の夏至祭に行くみたいなことを書いていましたので……」

「あ〜、あの娘達か。”観光目的”で帝都に来るのなら別に問題ないわよねぇ?」

「………………そうですね。非常時が起こった際には市民の避難誘導を率先して実行するでしょうから、もし明日帝都に訪れていたら心強い存在ですね。」

プリネの説明を聞いて納得した後口元に笑みを浮かべたサラ教官に見つめられたクレア大尉は静かな表情で頷いた。

(……クレアさんでしたか?今の話を聞いて素直に喜んでいるようには見えないのですが……)

(……色々と複雑な事情があるのよ。)

クレア大尉の様子を見て不思議そうな表情をしているセレーネの疑問にツーヤは静かな表情で答えた。



「―――どうかしら、君達。特別実習での活動内容として受けるも断るも君達の自由よ。断った場合、当初の予定通り知事閣下から課題を回してもらうわ。夏至祭絡みの細々とした依頼は色々とありそうだしね。」

サラ教官の問いか
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