暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第80話
[7/9]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
いけどね。それとレーヴェの奴は明日の夏至祭に来るメンフィル帝国のVIPの護衛の関係で今はいないわ。―――知事閣下の伝言を伝えるけど明日の実習課題は一時保留。代わりに、このお姉さんたちの悪巧みに協力する事になりそうね。」
「え。」
「悪巧み……ですか?」
サラ教官の説明を聞いたリィン達はそれぞれ目を丸くして互いの顔を見合わせた。
「ふう………サラさん。先入観を与えないでください。その、実は”Z組”の皆さんに協力して頂きたい事がありまして。知事閣下に相談した所、こういった段取りとなりました。」
サラ教官の言葉に溜息を吐いたクレア大尉がリィン達に説明すると、鉄道憲兵隊が使用している装甲車が近くに到着した。
「さあ、どうぞお乗りください。ヘイムダル中央駅の司令所にて事情を説明させて頂きます。」
そしてリィン達は装甲車に乗り込んでヘイムダル中央駅の司令所に向かった。
同日、21:30―――
〜鉄道憲兵隊司令所・ブリーフィングルーム〜
「テ、テロリストっ!?」
クレア大尉から事情を聞いたマキアスは信じられない表情で声を上げた。
「ええ、そういった名前で呼称せざるを得ないでしょう。ですが目的も、所属メンバーも、規模と背景すらも不明……名称すら確定していない組織です。」
「ま、まるで雲を掴むような話ですけど……」
「―――ノルド高原において紛争を引き起こそうとした”あの男”ですね。」
「あ……」
「……ヤツか。」
「…………」
「確かリィンさん達が相対して逃げられたと聞いていますが……」
「”G”―――”ギデオン”だったわね。」
リィンの言葉からノルド高原に特別実習に行っていたメンバーはかつての出来事を思い出した。
「……そなた達がノルドの地で出くわしたという男か。」
「確かにテロリストとしか言いようがないかも。」
「そ、それが明日の夏至祭初日に何かを引き起こすと……?」
「ええ、我々はそう判断しています。帝都の夏至祭は3日間……しかも他の地方のものとは異なり、盛り上がるのは初日くらいです。ノルドの事件から一ヶ月……”彼ら”が次に何かするならば明日である可能性が高いでしょう。」
「ま、あたしも同感ね。テロリストってのは基本的に自己顕示欲が強い連中だから。そのギデオンって男がわざわざ名前を明かした以上、本格的に活動を開始するはずよ。」
クレア大尉の意見にサラ教官は真剣な表情で頷いて説明を続けた。
「最初は水面下で密かに同志と武装を整える……そこから派手に決起して一気に動くのはテロの基本。」
「……なるほど。」
「…
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ