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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第80話
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アスが驚いている中、ある人物達の事を思い出したエマの言葉に頷いたユーシスはツーヤを見つめた。
「ええ。3人共A級遊撃士で、特にエステルさんとミントちゃんはS級遊撃士の候補にもあがり、二人とも最年少S級遊撃士になるのではないかと言われているほどです。」
「え、S級遊撃士?」
「確か遊撃士の最高ランクはA級だったはずだが……」
ツーヤの答えを聞いたエリオットは戸惑い、マキアスは不思議そうな表情をした。
「S級はA級の上のランクで、非公式のランクなんです。大陸全土でたった3人しかいなく、国家に大きく関わる事件の解決をした者にのみ与えられるランクで、かつては遊撃士であった”剣聖”カシウス・ブライト准将はS級遊撃士でした。」
「ええっ!?ゆ、遊撃士の中にそんな凄い存在がいたんだ……!」
「しかもかのカシウス卿がそのS級遊撃士とは……」
「ま、確かに”ブレイサーロード”達は”リベールの異変”を解決した立役者だから、候補にあがっていてもおかしくないね。」
「”百日戦役”で活躍した”剣聖”。”リベールの異変”で活躍した”ブレイサーロード”と”黄金の百合”。まさに親娘揃って”英雄”の一家だな。」
プリネの説明を聞いたエリオットとラウラは驚き、フィーは納得した様子で呟き、ユーシスは考え込む動作で呟き
「わ、私達、凄い人達に助けてもらったんですね……」
「あ、ああ……という事はまさかサラ教官もそのS級遊撃士の候補にあがっていたんだろうか?」
信じられない表情をしているエマの言葉にマキアスは疲れた表情で頷いた後考え込んだ。
「―――さすがのあたしでもアリオスさんやエステル達みたいに国家に大きく関わる事件を解決した事はないからS級候補には挙がらなかったわよ。」
するとその時サラ教官がリィン達に近づいてきた。
「サラ教官……!」
「い、いつの間に……!」
「やれやれ、あたしの過去もとうとうバレちゃったか〜。ミステリアスなお姉さんの魅力が少し減っちゃったわねぇ。」
驚いているリィン達にサラ教官はウインクをした。
「いや、そういう魅力は最初からなかったような……」
「むしろレオンハルト教官の方がそういう魅力を放っているな。」
「サラ、図々しすぎ。」
「なんですってぇ〜?」
マキアスやユーシス、フィーの指摘にサラ教官がジト目になったその時
「クスクス……皆さん、こんばんは。」
クレア大尉がサラ教官の隣に並んだ。
「クレア大尉……」
「ふむ、これはまた珍しい組み合わせだな?」
「レオンハルト教官は一緒じゃないのか?」
「あたしの本意じゃな
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