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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第80話
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「えっ……」

「…………ぁ………………」

「ですが来年はわたくしも妹さんと同じ16歳――――正式に社交界にデビューするので考えていただけると嬉しいです。」

そしてアルフィン皇女は誰もが見惚れるような可憐な笑顔を浮かべてリィンを見つめた。


〜現在〜



「よかったわね〜、リィン。皇女殿下にあそこまで気に行ってもらえるなんて。」

「フッ、あのままお受けすれば良かったじゃないか。瓢箪(じょうだん)から駒ということも将来あり得るかもしれんぞ?」

ジト目のアリサに続くように、ユーシスは口元に笑みを浮かべてリィンを見つめて言った。

「いや、あり得ないから。―――多分、友人の兄に興味を持たれただけだろう。本気という感じでもなかったし、妹込みでからかってるだけさ。」

「うーん、確かにそんな感じはしたけど……」

「ですが……それだけでもないような。」

「それはあたしも思いました。」

「フフ、少なくともお兄様とダンスをしたい事は本音だと思いますよ?」

「そうですね……リィンさんをダンスのパートナーにしたいのは偽らざる本音でしょうね。」

リィンの答えを聞いたエリオットやエマは考え込み、エマの推測にツーヤは頷き、セレーネとプリネはリィンに微笑んだ。



「しかし心臓に悪いというかこっちもハラハラしたぞ……オリヴァルト殿下も噂以上の方だったしな。」

「ふふ、確かに。」

「”聖魔皇女”達同様面白いヒトだったね。」

「あの方が俺達”Z組”の産みの親か。」

「あの軽妙さはともかく改めて気が引き締まったな。それ以外にも気になる情報を色々と教えてくれたし。」

マキアス達がオリヴァルト皇子の印象についての感想を言い合っている中、リィンは真剣な表情でアリサ達を見回した。



「ええ……私達の親兄弟、関係者たちの思惑……」

「フン、それについてはキナ臭いとしか思えんがな。」

「……確かに。」

「サラ教官の経歴もちょっと驚きだったよね。遊撃士かぁ……最近見かけなくなったけど。」

「A級遊撃士といえば実質上の最高ランクの筈だ。当然、フィーは知っていたのだな?」

「ん……猟兵団(わたしたち)の商売敵としても有名だったし。何度か団の作戦でやり合ったこともあるかな。」

ラウラの質問にフィーは頷いて答えた。



「そ、そうなのか……」

「ハ、ハードすぎるだろう……」

「遊撃士と言えば………バリアハートで私達を助けてくれた遊撃士の方達を思い出しますね。」

「”ブレイサーロード”達か。当然、奴等も相当高ランクなのだろう?」

フィーの話を聞いたリィンとマキ
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