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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第80話
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葉を聞いたリィンは慌てていた。

(ノリノリだね。)

(帝国の皇族というのはここまで愉快な方々だったか。)

(さ、さすがにかなり例外だと思うんですけど……)

一方その様子を見守っていたフィーとガイウスは静かに呟き、エマは表情を引き攣らせた。



「ああ、なるほど。―――ひょっとしてもう、心に決めた方がいらっしゃるとか?それとも既にお付き合いをなさっている方がいるとか……」

「「!!」」

「……!」

アルフィン皇女が呟いた推測を聞いたエリゼとエリス、アリサは顔色を変えた。



「フフ、実際のところ、そこら辺はどうなんだい?」

「いえ、何と言ったらいいのか……(困ったな、どういって辞退すればいいか……)」

そしてオリヴァルト皇子に問いかけられたリィンが答えに困ったその時

「うふふ、付き合っている訳じゃないけど、私達はご主人様のお仕えしているから、ご主人様は女には困っていないわよ♪」

「ふふふ、むしろ別の意味で女性に困っているでしょうけどね。」

「ベ、ベルフェゴール!?リ、リザイラ!?」

ベルフェゴールとリザイラがリィンの傍に現れ、リィンは表情を引き攣らせた。



「おおっ!?こ、これは……!フフ、やるじゃないか♪既にこんな美しいレディ達を侍らせているとは……!さすが我が妹、目の付け所が良いね。」

「ふふっ、そうですか?でも、そうですわよね……お二方ともとても綺麗で羨ましいスタイルをなさっていますから、わたくしのような小娘には見向きもしませんわよね……」

二人を見たオリヴァルト皇子は目を輝かせた後口元に笑みを浮かべてアルフィン皇女を見つめ、アルフィン皇女は微笑んだ後二人を見て肩を落とした。

「うふふ、睡魔の女王たるこの私に容姿やスタイルで勝とうなんて、甘すぎるわよ、お嬢ちゃん♪」

「ふふふ、ベルフェゴールは睡魔の女王にして”七大罪”の一柱を司り、そして私は”精霊王女”。ご主人様にはそれぞれの皇族である私達が常に傍にいますから、今更皇女に声をかけられた所で、特に驚く事ではないと思いますが?」

「ちょっ、ベルフェゴール!?リザイラ!?」

それぞれからかいの表情でアルフィン皇女を見つめる二人の言葉を聞いたリィンは慌て

「ほう?あの者達が報告にあった”七大罪”の一柱と”精霊王女”か……」

「へえ、二人ともかなりの力を持っているね。」

リフィアとエヴリーヌは感心した様子でベルフェゴールとリザイラを見つめた。



「ふふっ……―――わかりました。”今回”は諦めます。」

慌てているリィンの様子をおかしそうに見つめていたアルフィン皇女は意外な答えを口にした。


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