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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第80話
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いたリィンは数時間前の出来事を思い出した。



〜数時間前・聖アストライア女学院・聖餐室〜



「――そうそう、忘れてました。実はリィンさんにひとつお願いがあるんです。」

「え……」

「ひ、姫様……?」

「……?」

「ほほう、例の件か。」

アルフィン皇女の申し出を聞いたリィンは呆け、エリスとエリゼは戸惑い、オリヴァルト皇子は興味ありげな表情をした。



「ふふ、そうです。―――わたくし、明日の夏至祭初日、帝都庁主催の園遊会に出席するんです。マキアスさんのお父様に招待されているのですけれど。」

「え、ええ……自分も話だけは伺っています。」

「マーテル公園のクリスタルガーデンで開かれるというイベントですよね。」

「確かそのイベントにはリフィアお姉様とレンも招かれていると聞いておりますが……」

アルフィン皇女の説明を聞いたマキアスとエリオットは頷き、プリネはアルフィン皇女を見つめた。



「ええ……それでお願いなのですが。リィンさんに、ダンスのパートナーを務めていただきたいんですの。」

「!?」

「「!!!」」

(あら♪なんだか面白い話になってきたわね♪)

(ふふふ、ついに人間の王族まで惹きつけましたか。)

アルフィン皇女の申し出を聞いたリィンは驚き、エリゼとエリスは血相を変え、ベルフェゴールとリザイラは興味ありげな表情をしていた。



(そ、それって……!?)

(お、皇女殿下の将来の相手になるかもしれないっていう……!?)

(さ、さすがにそれはマスコミの憶測だろうが……)

信じられない表情をしているエリオットとアリサの小声を聞いたマキアスは疲れた表情をし

(……当然、そういった風に捉えられる可能性もあるな。)

ユーシスは真剣な表情でアルフィン皇女を見つめていた。



「ま、待ってください!その、自分にはあまりに大役すぎると言いますか……!それに俺達―――シュバルツァー男爵家がエレボニア帝国貴族に”裏切り者”として相当嫌われている事はご存知でしょう!?」

一方リィンは慌てた様子でアルフィン皇女を見つめた。

「ふふっ、そんなことはありませんわ。外国の貴族とは言え、シュバルツァー家は皇族とも縁のある家柄ですし、長女のエリゼさんは若輩ながらリフィア殿下の専属侍女長という大役を務め、メンフィル皇家の方達から信頼を寄せられていると聞いています。こう言っては失礼ですが、ユーシスさんにお願いするよりも角が立たないとも思いますし。」

「なるほど………それは確かにそうでしょうね。いや、なかなか面白い選択だと思いますよ。」

「ユーシス、あのな
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