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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第79話
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から……」
微笑むプリネの言葉に頷いたツーヤは懐かしそうな表情でセレーネを見つめた。
「「に・い・さ・ま〜〜〜〜〜??」」
「うっ…………」
膨大な威圧を纏って微笑む姉妹に見つめられたリィンは表情を引き攣らせた。
「あ、あの。わたくし、お兄様と契約してはいけなかったのでしょうか……?」
その様子を見ていたセレーネは心配そうな表情でエリゼとエリスを見つめ
「―――いえ、セレーネさんは何も悪くありませんので気になさらないで下さい。」
「ええ。全て兄様が悪いだけですから。」
「全くよね!」
「何で全部俺のせいに……というかアリサまで何で一緒に頷くんだよ……」
エリスとエリゼの意見に頷いたアリサの言葉を聞いたリィンは疲れた表情で肩を落とした。
「「?………………(まさか…………!)」」
一方アリサの答えを聞いた姉妹は首を傾げた後ある事を察してアリサを真剣な表情で見つめ
「―――アリサさん、つかぬ事をお聞きしますが……アリサさんも”そう”なのですか?」
エリゼがアリサに問いかけた。
「え?…………!え、ええ、そうよ!言っておくけど、諦めるつもりはないわよ……!」
エリゼの問いかけに首を傾げたアリサだったがすぐに察して真剣な表情でエリゼとエリスを見つめ
「「フフ……」」
「ふふ……」
互いに膨大な威圧を纏って微笑み合い、その様子を見守っていたその場にいる全員は冷や汗をかいた。
(な、何なんだ、一体……)
(うふふ、ついに妹達にアリサの事がわかってしまったわね♪)
(ふふふ、今の所は姉妹が優勢ですから、ここから彼女がどうやって巻き返すのかが見物ですね……)
(アリサ、怖い……)
その様子を見守っていたリィンは表情を引き攣らせ、ベルフェゴールはからかいの表情になり、リザイラは静かな笑みを浮かべ、ミルモはアリサを怖がり
「うふふ、さすがエリスのお兄さんですわね♪」
「いや〜、甘酸っぱい青春を楽しんでいるようで何よりだよ♪」
アルフィン皇女とオリヴァルト皇子はからかいの表情で見守っていた。
「コホン。それはともかく……セレーネさん、でしたね?私はエリゼ。リィン兄様の妹です。以後お見知り置きをお願いします。」
「私はエリス。リィン兄様の妹で、エリゼ姉様の双子の妹です、よろしくお願いします。」
「はい!えっと、お兄様の妹ですから……エリゼお姉様とエリスお姉様とお呼びした方がよろしいですか?」
姉妹の事を知ったセレーネに見つめられたエリゼとエリスはそれぞれ目を丸くして互いの顔を見合わせた後、セレーネに微笑んだ。
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