外伝〜裏の守護者達〜
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刺さった!
「フィー!」
「了解。」
青年に呼ばれたレンやティータと同年代に見える銀髪の少女は一瞬で青年の傍に現れると自身の得物である短剣と拳銃が合体した武器―――双銃剣でジャベリンに銃撃を放った。するとジャベリンはそれぞれ爆発して魔獣達にダメージを与えると共に怯ませ
「レオ!」
「止めだっ!!」
そして少女に呼ばれたドレッドヘアーの色黒の大男は魔獣達の側面から現れて腕に装着している機械化手甲を魔獣達に叩き付けると凄まじい衝撃波が発生し、衝撃波に飲み込まれた魔獣達は全て倒され、セピスを落として消滅した!
「え………」
「あ、あんた達は一体……」
「こ、子供までいるが……」
突然の出来事にレナが呆けている中、兵士達は困惑の表情で青年達を見つめた。
「あ〜……俺達はただのお人好な通りすがりやから、気にせんといてくれ。」
「ゼノ、幾らなんでもその言い訳には無理がありすぎ。」
兵士達の疑問に一瞬言葉を濁した後笑顔を浮かべて答えた青年に少女はジト目で指摘し
「…………俺達はギルドから内密に”剣聖”カシウス・ブライト准将の奥方の護衛の依頼を引き受けた”西風”という組織に所属する者だ。」
「せ、せや!”剣聖カシウス・ブライト”って言ったら、超が付く有名人やろ?やから今リベールを襲撃している”結社”とやらの怪しげな組織が”剣聖”に対する人質を取って、”剣聖”の動きを封じ込める為にその家族が狙われる事を恐れたギルドが、いざという時の為に俺達を雇ったんや。」
「ん、そういう事。―――――ここはわたし達が受け持つから、そっちはさっさとわたし達の護衛対象の”剣聖”の妻をロレントまで連れて行って。その方が護衛対象を守りながら戦う必要もないから、わたし達も戦いやすい。」
「か、かたじけない!」
「奥様はこのまま我々についてきてください!」
大男達の説明を聞き、大男達が味方である事に兵士達は安心した後レナに声をかけた。
「は、はい!あの……どなたか知りませんが、助けてくださって本当にありがとうございます。それとどうか無理はなさらないで下さい。」
そしてエステルは青年たちに感謝の言葉を述べた後兵士達と共にその場から去った。
「クク、それにしてもよりにもよって俺達の”商売敵”の名を出して誤魔化すとか、団長と同じで見た目に関わらず中々策士やな、レオも。」
「……見た目は余計だ。―――この国では”俺達の存在はご法度だ”。対してギルドには先のクーデターの件もあって、リベールは絶大な信頼を寄せているからな。加えてあの状況なら、こちらの言葉を信用する可能性は普
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