第68話
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何かの装置みたいね。」
「ふーむ、見たところ何かの端末見たいやけど。」
「……調べてみようか。………………………………。……これだ」
装置を調べ、スイッチを見つけたヨシュアが押すと、装置が起動し、装置の上の空間に映像が映し出された。
「わわっ……!」
「どうやら情報が記録された端末みたいだ。内容を確認してみよう。」
そしてエステル達は情報を確認して、端末のメモリーである『データクリスタル』を取り出したて読み始めた。しかしほとんどの文字は読めないようになっており、わかったのは情報を記録したのが『セレスト・D・アウスレーゼ』 という人物だけだった。
「なによ、最初以外は読めなくなってるじゃない……って、この『アウスレーゼ』って。」
「はい……リベール王家の姓です。縁のある方かもしれません。」
「ああ。ひょっとしたら、私達の先祖かもしれないね。」
エステルに視線を向けられたクローゼとレイスはそれぞれ考え込んだ。
「絶対重大な事とか書かれていそうだけど、これじゃあ全然わからねぇな……何とか解読できるような装置が見つかるといいんだがな……」
「うーん……そうね。ま、役に立つかもしれないし一応取っておきますか。」
その後エステル達は周りの装置を起動させて、データクリスタルを回収し、屋上を目指した。
〜翡翠の塔・頂上〜
「こ、ここって……!?」
「塔の屋上みたいやけど、こいつは……」
「屋上を包んだ”結界”の内側ということか……」
「フフ……なかなか早かったようだね。」
屋上に到着し、周りを見ているエステル達に声がし、声がした方向を見るとそこには執行者――”怪盗紳士”ブルブランが”ゴスペル”を起動させた装置の傍で待ち構えていた。
「あいつが”怪盗紳士”か………」
「やっぱり来てたわね……この変態仮面。」
「フッ、はしたない物言いだ。我が挑戦に応えた事もあるのだから、品位を見せてもバチは当たるまい?」
ルークはブルブランを睨んでいる中エステルの言葉にブルブランは呆れた口調で指摘した。
「それはさておき……ずいぶん久しぶりだな。”漆黒の牙”―――ヨシュア・アストレイ。」
「……そうだね。何故あなたが教授の計画に協力しているのか疑問だけど……」
「フフ、他の者はさておき私の場合は趣味を兼ねていてね。このリベールという国は不思議な気品に満ち溢れている。人も、土地も、空気すらも。その気品が本物かどうか見極めてみたいと思ったのだよ。困難に直面した時、それは一層輝くものだからね。」
「なるほどね……。ある意味、あなたは教授と似ている
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