〜武術大会・予選〜
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」
一瞬の出来事に隊長は呆けた。
「フフ……戦場で余所見は厳禁よ♪」
そこにカーリアンが一瞬で隊長の目の前に現れた。
「なっ!?」
「喰らっときなさいよ!冥府斬り!!」
「ガアッ!?……………」
カーリアンのクラフトを受けた隊長は部下達と同じように一瞬で全身傷だらけになった上、体中の神経もいくつか斬られて動かなくなり、その場に崩れ落ちて二度と立ち上がらなくなった。
「フフ、ちょっとだけ楽しめたわ。ありがと♪」
そしてカーリアンは倒れている特務兵達に投げキッスを送って勝利のセリフを言った。
「しょ、勝負あり!紅の組、カーリアン選手の勝ち!救急部隊!今すぐ来てくれ!」
「オオオオォォォォォォォォ!!!」
観客達は圧倒的な強さを見せたカーリアンに驚愕した。重傷を負って呻いている隊長や特務兵達を見て審判は驚いた後、カーリアンの勝ちを宣言した後、痛みで呻いている特務兵達をすぐに治療しないとまずいと思い、救急部隊を呼んだ。
そして救急部隊がやって来て、担架に一人一人乗せて、医務室に運んで行った。
「な、何あれ………あたし達と次元が違うじゃない!?あいつらそこそこ強いのにあの人、苦もなく一瞬でやっつけたじゃない!」
「今までの参加者の中でも圧倒的な強さだね………あれなら例え相手が4人いても関係ないね………多分、彼女が優勝候補の一人に上がっているだろうね………」
「すっ………ごーーーーいーーーー!あの女の人、凄く強いね、ツーヤちゃん!」
「うん。上には上がいるって聞くけど、あの人に勝てる人っているのかな?」
カーリアンの圧倒的な強さにエステルやヨシュアは驚き、ミントは興奮し、ツーヤはカーリアンに勝てる人物がいるのか疑問に思った。その時、試合終了のアナウンスが聞こえて来た。
「ただ今の試合をもちまして予選試合は全て終了となりました。本戦出場チームは9組。明日から3日間にわたって開かれる、トーナメント戦で優勝チームを決します。なお、先ほど行った抽選によってプリネチームはシード権取得となり、
プリネチームは2回戦からとなっております。それでは最後に、大会主催者であるデュナン公爵閣下から挨拶があります。」
そして特別席にいたデュナンが椅子から立ち上がって、喋り始めた。
「ウオッホン!あー、親愛なる市民諸君よ、本日はわざわざの観戦ご苦労だった。私は残念ながら、政務で忙しかったため一部の試合を見逃してしまったが……。私が見た試合はどれもレベルが高く非常に楽しませてもらい、また興奮した!最近、テロ事件に陛下の健康不調と深刻なニュースばかり続いているが……。だが、どうか安心して欲しい!陛下から政務を託された者として
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