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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(FC篇)
第82話
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とヨシュアのやり取りをジッと見ていた。その様子に気付いたエステルは兵士に尋ねた。



「ん、兵士さん?どうしたの。マジマジと見つめちゃって。」

「その胸のエンブレム……。若いから気付かなかったけど君たち、ひょっとして遊撃士?」

「うん、そうだけど?」

「何か問題でもありますか?」

「いや、その……。問題というか何というか……。参ったな。さすがにありえないと思うけど……」

「……こら。勤務中の無駄口は感心せんな。」

エステル達に尋ねられ、兵士が口を濁していたその時、控室から隊長らしき人物が現れた。

「あ、隊長……」

「なんだ、問題でもあったか?」

「そ、それがですね……。彼らが、その……遊撃士らしいので……」

「なに……」

隊長は兵士からエステル達が遊撃士である事を知ると、目を細めた。

「???」

(どうしたんでしょう?今までの関所の受付の態度を考えるとおかしいですよね?)

(………恐らく博士奪還が関係しているんだろうな。………どうやら余達が口を挟む必要が出て来たようだな。)

隊長の表情を見て、エステルは何の事からわからず首を傾げ、プリネとリフィアは小声で推測をしていた。

「あー、君たち。申しわけないが、少々時間をもらえるかな?」

「え、でもあたしたち、早く王都に行きたいんだけど。」

隊長の言葉にエステルは驚いた後、軽い反論をした。

「ほう、王都に、ねえ。参考までに聞くが、何をしに行くつもりなのかね?」

「え、え?その、頼まれた仕事で……」

「仕事の内容は?」

「えっと、博士の……。……じゃなくて!う〜、何て言えばいいのか」

「申しわけありませんが、ギルドの規約があるのです。依頼人のプライベートにも関わるので内容を明かすのは勘弁してもらえませんか?」

仕事内容が軍に知られる訳にはいかない事に気付き、仕事内容が言えないエステルは唸り、ヨシュアが手助けをした。



「ふん……怪しいな。どうやら、色々と話を聞かせてもらう必要がありそうだ。」

「どうしてミント達が調べられなくちゃならないの?ねえ、どうして??」

「お願いします、教えて下さい。」

「うっ……………。その、実は……。軍本部からの通達があってね。あの王室親衛隊が、陛下に反逆して各地でテロ事件を起こしたらしいんだ。しかもどうやら遊撃士を装って活動している連中もいるらしくてね……。念のため、遊撃士を名乗った人間は取り調べの対象にしているのさ。」

子供であるミントやツーヤに嘆願され、兵士は純粋なミント達の眼差しに負けて理由を話した。

「あ、あんですってー!?」

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