第20話「しゅうげき」
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....!!」
伺うように様子を見て、そこである事に気付く。
―――ヘリから燃料が漏れていた。
「っ、伏せ....!」
咄嗟に身を低くし、その瞬間にヘリは爆発した。
「っぐぅぅううう.....っ!?」
爆風に煽られ、車も吹き飛んでいく。
車の影に隠れていた俺は、車が押されるのと同時に爆風の影響を受け、吹き飛ばされた。
「っ....く、そ...!」
地面を転がり、止まった所で何とか立ち上がる。
そこで視界に入ったのは、燃え上がるヘリといくつかの車。
「(...蘭が皆に地下に行くように言ったはずだから、煙の被害は受けないはず。むしろ、まだ爆発する危険のあるこの場の方がやばい...か。)」
だが、体が痛む。
これでは思ったように動けない。
「(とにかく、ここから...。)」
―――ダァン!!
「っ....!?」
顔の横を発砲音と共に何かが通り過ぎる。
「まだ...生きてるのか!?」
すぐさま反撃でハンドガンを撃つ。
どこに潜んでいるかはさっき撃たれたので大体は把握している。
「(っ、外した!)」
すぐさま近くにあった倒れている車の影に身を隠す。
ちらっと見えたが、発砲した奴は爆風に吹き飛ばされたのか、ボロボロな状態で倒れていた。
「(そこまでして俺たちを殺したいのか!?)」
ボロボロで、もう助からないと分かっていても俺を殺そうとしている。
一体、どんな目的で...!?
「(っ、蘭...!)」
蘭が追い付いてきたのか、校舎の角から顔が見える。
...俺には気づいているな。
「(...俺が隙を作りだして撃ってもらうか。あいつなら分かるだろう。)」
相手は瀕死だから俺一人でも行けるだろうけど...念には念を入れて、だ。
「っ....!」
俺は爆風によって傷ついた体に鞭を打ち、近くに転がっている車の影に向かって走る。
それを、相手は撃とうと狙ってくるが、瀕死だからか狙いが定まらないらしい。
簡単に避ける事が出来た。
「(蘭....!)」
俺も銃を撃ち、気を引く。
俺がこのまま仕留めてもいいけど、できれば無力化して情報を聞きたいからな。
後は、蘭に任せて...!
「ぐっ...!?」
「遼!」
「ナイスショット!」
蘭が相手の手に命中させ、銃を持てなくさせる。
その瞬間に、俺はそいつに向かって走りだす。
「ぐ、く...!」
「させねぇよ。」
撃たれた手でなお、銃を取ろうとするので、俺はその銃を
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