第81話
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「………もしかしてミントやツーヤに聞かせたくないから、エヴリーヌがあんな事を言ったのは2人のためを思って……?」
「ああ、まだ幼い子供達には聞かせるべき事ではないからな。もしお前達にこの情報を話す時になったら、2人をこの場から離れさせるよう、余があらかじめエヴリーヌに伝えておいた。」
エステルに尋ねられたリフィアは頷いた。
「そっか………ありがとう、2人とも。そんな大事な情報を話してくれて。」
「あ、ああ。」
「え、ええ。……その、エステルさんは何も思わないんですか?」
気を取り直して、お礼を言ったエステルを見て、リフィアは戸惑い、プリネは戸惑った後尋ねた。
「それってどういう意味??」
「その………私達メンフィルが拷問や処刑を行っている事です。それを知ってエステルさんは私達メンフィルや闇夜の眷属が怖いとか、酷いとか…………」
「そんな事、絶対ないわ!そりゃ処刑や拷問が賛成って言う訳には行かないけど、少なくともプリネ達はそんな事を望んで命令している人達じゃないってわかるもの!皇族でないあたしなんかじゃ背負えない事をプリネ達は背負っているんでしょ?それがわからないでプリネ達を怖がったりする事なんてできないわ!あたし達人間にだって悪い人や良い人がいる………それと同じようにメンフィル帝国にはそんな暗い部分があったり、闇夜の眷属の人達にも良い人や悪い人がいるんでしょ?だからプリネ達がそんな心配をする必要なんてないわ!」
「エステルさん………」
「フフ……今の言葉………リウイが聞いたらどんな顔をするだろうな?」
エステルの答えを聞いたプリネは驚いた後エステルを微笑ましい表情でみて、リフィアはエステルの今の言葉をリウイが聞いたらどんな表情をし、何を言うか気になった。
「ハハ、相変わらず君はたまに凄い事を言うな……」
「ちょっと……たまにって何よ!?たまにって。」
ヨシュアの言葉に反応したエステルはヨシュアを睨んだ。
「まあまあ。………それでみなさん、今の情報を聞いてどうしますか?」
エステルを宥めたプリネはエステル達に尋ねた。
「そうね。キリカさん、あたし達はどうすればいい?」
プリネに宥められたエステルはこれからの方針をどうすればいいかをキリカに尋ねた。
「………わかっているとは思うけど遊撃士は国家権力に対しては不干渉よ。ただ、何があってもいいようにグランセルの受付に今回の情報を伝えておくわ。貴方達は博士の依頼通り女王陛下に今回の件とリフィア姫殿下達が提供してくれた情報を伝えて。女王陛下がその情報を知って依頼を出してくれたらこちらも動けるわ。」
「了解しました。」
「よーし、そうとなれば早速出発
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