第81話
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かしら?」
「へっ……?」
キリカの言葉に驚いたエステル達はリフィア達を見た。
「ほう、何故わかる?」
リフィアは察しがいいキリカを感心した後、尋ねた。
「タイミングを考えればそれほど難しい事ではないわ。エステル達が潜入している間に通信をした事、先ほど私がリシャール大佐が何かをしようとしている事を話した時、表情がいつもと違ったわよ。
それを考えれば察しがつくわ。」
「なるほど。…………話してもいいが………エヴリーヌ。」
キリカの答えに頷いたリフィアはエヴリーヌに目配せをした。
「はいはい。……ミントにツーヤ、エヴリーヌとちょっと外に出るよ。お菓子をご馳走してあげる。」
「本当!?ママ、ちょっとだけエヴリーヌさんとお出かけしていい?」
「う、うん。でもすぐに帰って来るのよ?急いでツァイスを出発するから。」
「はーい。」
「ツーヤ、あなたもいってらっしゃい。」
「あ、はい。」
そしてミントとツーヤはエヴリーヌに連れられてギルドを出た。
「………あの2人を外に行かせたって言う事は、リフィア達が手に入れた情報っていうのは子供達に聞かせるのはよっぽどまずい話なのかい?」
エヴリーヌ達が出て行った扉を見た後、ヨシュアはリフィア達に尋ねた。
「………ええ。ルーアンの孤児院放火事件やテレサさんを襲撃した犯人の件も関係していますから……」
「そうなんだ………それで、プリネ達は何を知っているの?」
プリネ達がリウイから聞いた情報が気になったエステルは真剣な表情で尋ねた。
「エステルさん、ルーアンを去る時ギルドでお話しましたよね?お姉様達に代わってお父様が特務兵を追った事を。」
「う、うん。」
「その様子だと、特務兵達を捕まえたのかい?」
プリネの説明にエステルは頷き、ヨシュアは先を促した。
「うむ。特務兵達を拘束して、奴らが何を計画しているのかある程度は聞けたそうだ。まず先に言っておくが、この情報を手に入れた方法はお前達ギルドが許容できないやり方で手に入れた。それでもいいのか?」
「ギルドは基本的に軍人の身の安全に関して何も言わないわ。私達はあくまで民間人を守る事を理念としているから。それで情報部は何をたくらんでいるの?」
リフィアの確認するような言葉に頷いたキリカは先を促した。
「……情報部が計画している事………それは今のリベールの王――アリシア女王を退位させ、代わりにデュナン公爵を国王にし、国王となったデュナン公爵を傀儡とし、真のリベールの指導者となる。……それが彼ら――情報部が目指している事です。」
「ええっ!?」
「それって………」
「
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