第77話
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トは懇願するような表情でエステルを見て、尋ねた。
「う〜ん……ヨシュアも言ったけど、今回は軍の人達にあたし達が潜入している事がばれないためにもあまり人は連れて行けないから、悪いけどミント達は連れていけないわ。」
「そっか………」
「ミントちゃん……」
エステルの答えを聞いたミントは残念そうな表情で顔を下に向け、その様子を見たツーヤは同じ”パートナー”を持つ竜としてミントの気持ちが痛いほどわかった。
「ミント…………………」
俯いているミントを見てエステルは少しの間考えた後、しゃがんでミントを抱きしめた。
「マ、ママ?嬉しいけど、どうしたの?」
抱きしめられたミントは戸惑いながら尋ねた。
「いいから聞いて。あたしはミントが子供だからって理由もあるけど……一番の理由はあなたの事が大事だから連れて行かないの。今回相手する人達は平気で人を殺そうとしたりする危険な人達なの。そんな所に大事なミントを連れていけないわ………」
「ママ…………うん、わかった!でも、絶対無事に戻って来てね!約束だよ!」
「ええ!」
「エステルさん、ミントちゃんの事、凄く大切にしていますね。エステルさんがミントちゃんの”パートナー”になって、本当によかったです。」
「あら、もしかして羨ましいの?よければ、抱きしめたり撫でてあげてもいいけど。」
「い、いえ……そ、その………」
笑顔に戻ったミントにエステルは頭を撫でた。その様子を見てツーヤは思わずプリネに言い、プリネの言葉にツーヤは顔を真っ赤にして、照れながら言い淀んだ。そしてミントの頭を撫でた後、エステルは立ってキリカからの言葉を待った。
「エステル、ヨシュア。本来ならば準遊撃士のあなたたちにこんな仕事は任せたくないけど……」
「ちょ、ちょっと!そんなのってないわよ!」
「乗りかかった船です。どうかやらせてください。」
キリカの言葉にエステルは反論し、ヨシュアも真剣な表情で懇願した。
「……というと思ったから反対するのは止めにするわ。ちなみに、あなたたちはツァイス支部の監督下にある。万が一のことがあってもわたしが責任を取るから安心なさい。」
「キ、キリカさん……」
「すみません……。ご迷惑をおかけします。」
「それから……ティータ。遊撃士でないあなたにこう聞くのもなんだけど……。決心は変わらないのね?」
「あ……。……はい!」
キリカに話を振られたティータは一瞬何の事かわからなかったが、すぐにわかって力強く頷いた。
「え、え?それってどういうこと?」
「もしかして……」
キリカとティータの会話の意味がわからなかったエス
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