外伝〜異世界に降り立つ天使〜
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ニルの答えに半分呆れていたリウイだったが、気を取り直して答えた後リベールの各都市が書かれてある地図をニルに渡した。
「ありがとうございます♪ところでさっきの話の続きになりますけど、魔力があって強い人間の女性とか知りませんか?ニル、今度の契約者は女性にしようと思っていますから。」
「………お前が認めるほどの強さかどうかわからんが、一人だけ心当たりがある。」
「え!本当ですか!?どんな人ですか!?」
「リウイ?」
リウイの答えにニルは驚き、天使であるニルがリウイとの会見を望んだ事に興味があってその場に同席したカーリアンも目を丸くして驚いた。
「……その者は風の守護精霊、炎狐、そしてかつて神殺しが使い魔にしていたユイチリと契約している。また、竜の幼子がその者の事を”母”と慕い、竜の幼子がいた孤児院から引き取ってその幼子を育てているらしい。ユイチリに関しては恐らくお前も知っているのはないか?」
「セリカが使い魔にしていたユイチリって……もしかしてテトリ!どうしてこちらに……まあいいですわ!竜の幼子に慕われ、誇り高い性格をしている炎狐まで契約している人間……フフ、興味が沸いて来ましたわ!名前はなんという方ですか?」
「エステル・ブライト。異世界の者でありながら俺達”闇夜の眷属”を”友”と呼ぶ変わった娘だ。今は恐らくツァイスにいるだろうが……かの者の修行の終点であるグランセルに先回りした方がいいかもしれんな。ちなみにこれがエステル・ブライトだ。」
リウイは机の中から報告書に貼ってあるエステルの写真をニルに見せた。
「この子が………ありがとうございます!それでは、失礼します!」
そしてニルはリウイ達にお辞儀をした後、部屋の窓から飛び去った。
「リウイ?なんであの天使にエステルって娘の事を教えたの?」
「ルーアンで楽しませてもらった礼だ。遊撃士をやっていく上で万能な戦いができる天使の力があれば、さらに戦力は充実するだろうしな。まあ、あの変わり者の天使に認められるかどうかはあの者次第だ。奴はあれでも上級天使だ………それより、また武術大会に出るのか?」
リウイは呆れた表情でカーリアンに尋ねた。
「当ったり前じゃない!ここ最近、戦がないんだから凄っごく暇だもん!別に殺しはしていなんだから、いいでしょう?」
呆れた表情になっているリウイにカーリアンは悪びれもなく答えた後、ある事に気付いた。
「そういえばエステル、だっけ?その娘も闘技大会に出るのかな?」
「……さあな。ただ過去の参加者を見る限り、遊撃士達も腕試しとして参加しているから、かの娘も参加する可能性はあるかもしれんが。………まさか。」
カーリアンの疑問に答えた後、リウ
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