外伝〜夕陽の約束〜
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って』とか思ったでしょ!?」
「いや、しばらく見ないうちに大人っぽくなったみたいだけど……エステルはやっぱりエステルだなって思ってさ。すごく嬉しかったんだ。」
「うっ……………」
ヨシュアの笑顔を真正面から見てしまったエステルは照れた後、ヨシュアに背を向けた。
(こ、こらあたし!今さらヨシュアの笑顔になにドキドキしてんのよ〜!ああでも久しぶりだから結構クルっていうか……。………………………………)
「?エステル?」
心の中で焦っているエステルの様子に気づかず、ヨシュアは自分に背を向けた理由がわからず、声をかけた。
「ね、ねえ……。ヨシュア、あのボクっ子とけっこう仲良くなったのよね?」
「ボクっ子……ああ、ジョゼットのことか。そうだね、最初はずいぶんと嫌われていたみたいだけど……。最後はわりと打ち解けることができたかな。」
「打ち解ける……。………………………………。……キスとか、した?」
ヨシュアがジョゼットとの仲を深めた事を知ったエステルは恥ずかしそうな表情で尋ねた。
「は?」
エステルに尋ねられたヨシュアは何の事か理解できず、呆けた声を出した。
「いいから答えてっ!」
「あ、ああ……。もちろんしてないけど。」
エステルの剣幕にヨシュアは戸惑いながら答えた。
「そ、それじゃあ……」
ヨシュアの答えを聞いて安心したエステルは恥ずかしそうな表情をした後、ヨシュアに向き直った。
「ここで……あの夜のやり直しを要求してもいいよね……?」
「あ……」
頬を赤く染めたエステルに見つめられて尋ねられたヨシュアは空中庭園の事を思い出した。
「や、やっぱり初めてって女の子には大切なものだし……。ヨ、ヨシュアのせいで台無しになったんだから……責任……取ってくれるよね?」
「エステル……」
エステルの話を聞いたヨシュアは驚いた表情をしていたが
「………………………………」
(……エステル……。………………………………)
目を閉じて待っているエステルを見て、自分の長年の想いが叶った事に嬉しさを感じたヨシュアはエステルを抱き寄せ、唇を重ねた。
(……あ…………)
ヨシュアと口づけをしたエステルは幸せな気分だったが
「おーい、ヨシュア!」
聞き覚えのある声がして、慌ててヨシュアから離れた。声がした方向をヨシュアと共に見ると近くに”山猫号”が降りて来た。山猫号が着陸すると山猫号からジョゼットが姿を現した。
「ボ、ボクっ子!?」
ジョゼットの登場に驚くと共にジョゼットに邪魔された事を悟ったエステルはジョゼットを睨んだ。
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